ネットシェイプ用途向けサーボプレスシリーズを一般発売:FAニュース
日本電産シンポは、ネットシェイプ用途向けサーボプレス「SH」シリーズを発売する。一体型フレーム構造でコンパクトながら高出力で、電源回生機構を採用した省エネルギー製品となっている。
日本電産シンポは2015年7月2日、サーボプレス「SH」シリーズを一般発売すると発表した。既に一部の自動車部品メーカーへは納入を始めている。
SHシリーズはネットシェイプ用途に向けて開発したもの。中でも「SH-SF1-2000」は、駆動部にサーボモータと同社が力を入れる遊星減速機を採用し、高い仕事量を発生することが可能。一方で電源回生機構を導入したことで、従来型機械式プレスと比較して大幅な省エネルギー化を図った。
また、一体型フレーム(サイドリブ)構造により「ねじり剛性」が強化され、コンパクトな形状に。カスタマイズも充実しており、ボルスタ・スライドサイズ、ストローク長さ、連続仕事量、外形寸法など、ユーザーの要望に応じて設計・製作できる。
さらに、カラータッチパネルを標準装備し、モーションパターンもあらかじめ用意されている。そのため、簡単な操作ですぐに使用できる。ユーザーが設定するモーションデータは最大100件保存可能だ。
日本電産シンポは2012年に、高速精密プレスの日本電産キョーリと経営統合し、同時に米最大手のミンスター・マシン・カンパニー(現 日本電産ミンスター)を傘下に収めた。以来、開発・製造・販売・サービスの各分野で協業を進めてきた。SHシリーズは、同分野で先行開発を進めている日本電産ミンスターのノウハウを取り入れながらも、日本をはじめとするアジア地域での使いやすさも考慮して設計されているという。
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