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ヒートシンクで超暑がりなおじさん記者の熱対策してみたサーモグラフィと流体解析で検証&町工場訪問(5/6 ページ)

寒さにはめっぽう強いけど、暑さには非常に弱いおじさん記者の熱対策をヒートシンクでしてみました。強制空冷は何だかかわいそうなのでやめておきました。暑がりの熱対策のポイントは足でした。

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あの……どうして作っちゃったんですか?

 今回は快足ボードが作りだされた場所、タカクワ製作所の工場を見学しながらお話を伺うことが出来ました! タカクワ製作所は代表取締役の高桑幸雄さん、主任の高桑敏之さんの親子2代で経営する、アルミ切断がメインの町工場です。


タカクワ製作所 代表の高桑幸雄さん(とアルミ切断機)

 50〜60年戦い抜いてきた機器がひしめくタカクワ製作所。こんなところで足用のヒートシンクが作りだされていたのですね! 幸雄さん、一体どのような経緯で作られたのでしょうか!


「いや、まさか人の足を冷やすのに使われるなんて知らなかったんだよね」

 えっ、知らなかった……? 用途は特に伝えずに、発注したんですか?


「あ、そうですね。伝えずに発注しました(MSP坪谷さん)」

 し、知らなかったんですか……!

 「はい。用途を知って驚きましたね。え、足? と思って」と言う幸雄さん。本当に気が付かず、人間用ヒートシンクを作らされていたそうなのです。なんてシュールな発注なんだ!

 ボード開発のアイデアはMSP社内で生まれました。ある一人の社員が、オフィスで仕事をしている際、靴を脱ぎたいが床に足を置くのはちょっと……と思い、社内で余っていたヒートシンクを足台に使い始めたことがきっかけだったそう。「すごく快適で社内で評判になった」とMSPの坪谷輝久さんは話します。


ソフトウェアクレイドルの解析結果を見て「お〜冷えてるね〜」の図

 商品化の話になり、タカクワ製作所に30個の試作を依頼。そこでタカクワ製作所では、それが一体何になるのかも分からずに発注の寸法通りに部材をカットした、……というのが開発秘話でした。

編集部注:タカクワ製作所では取り寄せた押し出し部材を切断してヒートシンクに加工しています。

 今後、MSPではボードを斜めに置けるように傾斜を付けたり、足つぼ指圧機能を付けるなどのアイデアを練っているとのことです。

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