ARMプロセッサ搭載の5.7インチタッチパネルLCD一体型パネルコンピュータ:FAニュース
コンテックは、5.7インチタッチパネルLCD一体型のパネルコンピュータ「PT-40シリーズ」を発売した。ARMプロセッサを内蔵したSoC「AM3354」や、ストレージにSDカードを採用した完全スピンドルレス設計を採用した。
コンテックは2015年6月30日、5.7インチタッチパネルLCD一体型のパネルコンピュータ「PT-40シリーズ」を発売した。工場内の製造ラインや、防塵・防滴機能が要求される厨房などのオペレーション端のコントローラーなどの用途に向ける。
PT-40シリーズは、低消費電力プラットフォームのARMプロセッサを内蔵したSoC「AM3354」を採用している。CPUファンをなくし、ストレージにSDカードを採用した完全スピンドルレス設計のため、経年劣化する部品の使用を抑えて保守点検業務を軽減できる。また、添付の防水パッキン・防水ネジなどにより、外部からの異物の進入を防ぐことで、IP65準拠の防塵(ぼうじん)・防滴仕様を可能にした。
タッチパネルには5.7インチLCDを採用し、約0.8kgと軽量で装置の小型化にも寄与できる。VESA規格100×100mmに準拠した取り付け構造により、LCDアームにも設置できる。
OSにはWindows Embedded Compact 7を採用し、Windows CE上のソフトウェアを大幅に変更することなく、端末を置き換えることが可能。インタフェースには、USB/100BASE-T/RS-232Cなど、PC標準の拡張インタフェースを標準で搭載した。
価格はオープンで、CPUの高速化・液晶サイズなど、さまざまなカスタマイズにも対応するという。
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