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月面ローバーからスポーツカーまで、樹脂素材で3Dプリントした最終製品DMS2015(2/3 ページ)

丸紅情報システムズは「第26回 設計・製造ソリューション展(DMS2015)」で、スポーツカーや食品工場向けロボットのパーツなど、樹脂素材で3Dプリントした最終製品の事例を多数紹介した。

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パラレルリンクロボットと3Dプリンタ

 サンビットが手掛けた、食品工場で使用するエアグリッパーも展示されていた。パラレルリンクロボットの先端に取り付け、空気の吸引力で物を吸着して運ぶ装置で、食品パッケージなどの運搬に使用されるものだ。

 素材は「ULTEM1010」で、Fortusで出力されている。ULTEM1010は米国の食品認証を取得しており、耐薬品性、耐熱性により高温消毒が可能。3Dプリント出力向けに設計を行う際、一部軽量化を図っているという。「形状を変更することでさまざまな食品に応用できる」と説明員。


ULTEM1010製のエアグリッパー脂製エアグリッパーでうどんのパッケージを移動させている様子 「ULTEM1010」で造形したエアグリッパー(左)と、樹脂製エアグリッパーでうどんのパッケージを移動させている様子(右) ※画像クリックで拡大表示

廉価版の3Dプリンタでも出力可能な義手

 さらに、イクシーによって開発された義手も展示されていた。2015年5月にイクシーは「HACKberryプロジェクト」として設計データをオープンソース化。オープンソースとして展開することで、自由にサイズやデザインを変更してもらい、改良を促進することを狙ったものだ。「電装部品以外のパーツなどは、全て廉価版の3Dプリンタでも出力できるよう設計した」(説明員)という。

オープンソースの「HACKberryプロジェクト」の義手
オープンソースの「HACKberryプロジェクト」の義手

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