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ブラック企業に対して持つイメージは「長時間労働」「パワハラ」か:キャリアニュース
全研本社がブラック企業に関する意識調査を実施。回答者の8割弱がブラック企業に対して「長時間労働」「パワハラ」といった印象を持っていた半面、「低賃金」を挙げた人は14%と比較的少数にとどまった。
違法な長時間労働を課す企業名を公開するなど、厚生労働省が対策に力を入れるブラック企業問題。そんなブラック企業に対して、一般的にはどのようなイメージが持たれているのだろうか。全研本社が2015年6月8日、ブラック企業に関する調査結果を発表した。
同社が運営するキャリア情報サイト「瓦版」を訪れたユーザー334人に対してアンケートを実施。ブラック企業の定義についてどう考えるかと尋ねてみたところ、「長時間労働」(44%)、「パワハラの横行」(33%)、「低賃金」(14%)といった回答が集まった。
「低賃金」を挙げた割合が「長時間労働」「パワハラの横行」と比べて半分以下にとどまったことから、全研では「ブラックな長時間労働の会社は、給与こそ並みでも、労働時間が異常に長いと考えられます」と分析している。
また同調査では、ブラック企業から退職したいときに会社に伝える退職理由をどうするかとも質問。その結果、「家庭内の事情」(39%)、「病気関連」(27%)といった理由を挙げる回答者が飛び抜けて多いことが分かった。
その2つは一般的な企業の退職理由としてもよく見掛けるものだが、自由回答で寄せられたものの中には「これ以上お役に立てません」「会社が自分に合わないので」「海外移住」「もっといい待遇の会社に決まりました、と笑顔で」といったブラック企業らしい退職理由も含まれていたとしている。
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