Excelは最強なのか!? 生産計画策定に表計算ソフトを使う製造業は62%:製造ITニュース(1/2 ページ)
JDAが実施したサプライチェーンにおける調査「JDA Vision 2015 Supply Chain Market Study」によると、グローバルサプライチェーンが複雑化しているにもかかわらず、依然として旧式のツールで複雑化するバリューチェーン全体を管理していることが分かった。
サプライチェーン管理システムなどを展開するJDAソフトウェア・ジャパンは2015年3月12日、JDAグループがグローバルで実施したサプライチェーンにおける調査「JDA Vision 2015 Supply Chain Market Study」の概要について発表した。
JDA Vision 2015 Supply Chain Market Studyは、米国のJDA Softwareグループが、調査会社Talant Researchグループに委託して行ったもの。17カ国の経営層255人に調査を実施したという。調査対象企業の内訳は、売上高が100億ドル以上が20%、50億〜99億ドルが14%、15億〜490万ドルが30%、5億〜14.9億ドルが22%。回答者の43%がメーカーで24%が小売業、28%が卸売業者、5%がサードパーティーロジスティクス(3PL)だという。回答地域は、北米52%、欧州・中東・アフリカ33%、アジア太平洋地域13%、南米2%となっている。
以下に、抜粋した結果を紹介する。
生産計画策定に表計算ソフトを使う製造業は62%
バリューチェーンやサプライチェーンが複雑化する一方であるのに対し、生産計画の策定に利用しているツールは、いまだに製造業の62%が表計算ソフト(スプレッドシート)であるとの回答となった。生産計画についての課題の多くは専用ソフトウェアで解決できるものも多いが、実際には導入がそれほど進んでおらず、効率化の余地が大きいことが明らかになった(図1)。
S&OPプロセスの構築に取り組む企業は58%
今後12カ月以内に開始したい優先度の高い取り組みについては、58%が「優れたS&OPプロセスの構築」を挙げている。また46%は「生産計画のプロセスにおける迅速性の向上」と回答しており、生産オペレーションの最適化に向けて、各社が課題を認識している状況が明らかになった(図2)。
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