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タイ工場の設備を増強、ユニッククレーンの生産拠点に:工場ニュース
古河機械金属は、タイのユニッククレーン/ミニ・クローラクレーンの生産販売会社であるFUTの工場敷地内に新建屋を建設し、生産設備を増強した。
古河機械金属は2015年2月3日、グループの中核事業会社である古河ユニックが、タイのユニッククレーン/ミニ・クローラクレーンの生産販売会社であるFURUKAWA UNIC(THAILAND)CO.,Ltd.(以下、FUT)の工場敷地内に新建屋を建設し、生産設備を増強したと発表した。
同社のユニック部門では、国内の古河ユニック佐倉工場(千葉県)の他に、中国、タイに生産拠点を持つ。これまで同社では、世界での最適地生産を目指し、これら3工場による「3極生産体制」をとっていた。今回、ユニッククレーン/ミニ・クローラクレーンの世界販売拡大のため、タイのFUTを世界戦略製品の生産拠点とすべく、その生産設備を増強した。
FUTでは、2008年からユニッククレーンのノックダウン生産を行い、その生産技術・ノウハウの蓄積がある。また、同国は東南アジア市場だけでなく、全世界を対象とした輸出拠点としてインフラも充実しているという。
新建屋はすでに2014年10月に完成し、このほど組み立て・製缶・塗装設備の増設も完了した。床面積は4802m2で、工場建屋床面積は合計で1万1749m2となる。なお、今後は佐倉工場で生産している輸出機を、順次移管する予定だ。
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