大規模開発の構想設計にモデルベース開発を導入、支援ツールがチーム設計に対応:モデルベース開発
電通国際情報サービスは、製品開発における構想設計業務の支援ツール「iQUAVIS」の最新版となるバージョン3.0を発表。自動車業界をはじめ製造業で導入拡大が進むモデルベース開発を、より大規模な開発プロジェクトに本格導入するための機能を新たに実装した。
電通国際情報サービスは2015年1月30日、製品開発における構想設計業務の支援ツール「iQUAVIS(アイクアビス)」の最新版となるバージョン3.0の提供を開始したと発表した。自動車業界をはじめ製造業で導入拡大が進むモデルベース開発を、より大規模な開発プロジェクトに本格導入するための機能を新たに実装したことを特徴とする。
iQUAVISは、構想設計プロセスを可視化するツールで、大手自動車メーカーや精密機器メーカー約70社に採用されている。構想設計プロセスにおけるモデルベース開発導入を推進するツールとしても高く評価されてきたという。
バージョン3.0では、モデルベース開発の本格導入需要の高まりに応えるため、複雑で大規模な開発プロジェクトにおけるチーム設計に対応した機能を実装した。具体的には、機能単位や部品単位など、役割の異なる複数のチームが並行して進める設計検討を、ツール上で連携させ、相互の影響や背反関係を段階的に詳細化しながら検証する機能を実現した。
自動車のような大規模開発案件では複数チームの間ですり合わせが必要になる。「iQUAVIS」バージョン3.0では、このすり合わせをスムーズに行える機能を実装した(クリックで拡大) 出典:電通国際情報サービス
モデリングについても、構想設計で検討すべき「要求分析(達成すべき要求の具体化・定量化)」と「部品設計(物理的な実現手段の検討)」の各段階におけるモデリング機能の強化に加えて、新たに「機能設計(要求を実現する理想的な技術シナリオの検討)」をモデルとして定義する機能を実装した。
機能設計におけるモデルのシミュレーション機能と、部品設計におけるモデルと1Dシミュレーションツールとの連携機能も新たに追加している。
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