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PLA樹脂の強度を高めた3Dプリンタ用フィラメント材料3Dプリンタニュース

JSRは、同社独自のポリマー技術を活用して開発した3Dプリンタ用フィラメント材料「FABRIAL(ファブリアル) シリーズ」を発表。製品第1弾として、PLA(ポリ乳酸)樹脂で強靭さを高めた「FABRIAL Pシリーズ」の販売を開始する。

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 JSRは2015年1月19日、同社独自のポリマー技術を活用して開発した3Dプリンタ用フィラメント材料「FABRIAL(ファブリアル) シリーズ」を発表した。同シリーズの製品第1弾として、PLA(ポリ乳酸)樹脂で強靭さを高めた「FABRIAL Pシリーズ」の販売を開始する。

 現状、熱溶解積層法(FDM方式)を採用する3Dプリンタ市場では、PLA樹脂/ABS樹脂が主に使用されているが、使用するフィラメント材料の性質により造形品質や用途などが制限されてしまうケースがある。例えば、フィラメント材料の強度が低い場合、造形過程でフィラメントが折れてしまい長時間安定的に成形できなかったり、完成した造形物がもろかったりといった問題が発生することがある。

 FABRIAL Pシリーズは、従来のPLA樹脂やABS樹脂と比較して強靭であり、実用製品に必要十分な強度を保った造形物を出力できるという特長を備える。これにより、形状/デザイン/組み付けなどの試作・確認といった従来の使われ方だけでなく、実製品の生産や射出成形では難しかった複雑な形状の樹脂製品の生産にまで3Dプリンタを使用できるようになるという。

 同社は、従来のフィラメントでは困難だった樹脂成形のニーズに応えるべく、今後、柔軟なものから強度の高いものまで、幅広い用途で活用できる3Dプリンタ用フィラメント材料をFABRIALシリーズとして順次提供していく予定である。

 なお、2015年1月28〜30日まで東京ビッグサイトで開催される「3D Printing 2015」において、FABRIAL Pシリーズの紹介を行うという。

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