マイクとブザーで赤ちゃんを見守る「赤ちゃんウォッチ」を作ろう:アイデア・ハック!! TWE-Liteで家庭内M2M計画(3)(2/3 ページ)
格安&お手軽な無線内蔵マイコン搭載モジュール「TWE-Lite DIP」で、無線通信の基本を学ぼう。目指すは、家庭内M2M!! 今回は、音センサーとブザーを使って、赤ちゃんウォッチを作る。子育てするママにちょっとうれしいツールを目指すぞ。
ブレッドボードで回路を組もう!
最初はテストでLEDを光らせてから、ブザーに進みます。DCモーターを接続する子機は、オプションということで後述します(画像2、表1)。
(表1) 「赤ちゃんウォッチ」の制作で使用する部品。価格は共立エレショップで購入した際のデータ(購入時期:2014年12月)。マイクはC9767を推奨(秋月電子で購入)。子機のLEDと抵抗はテストに使用します
音センサーの値をデジタル化しているのが、NJM2072(データシートPDF)です。このICは、音をトリガーとして、デジタル信号を出します。6番ピンはHigh → Lowへ、7番ピンはLow → Highに信号を切りかえます。また、5番ピンに接続した電解コンデンサの容量に応じて、トリガーパルスの遅延時間も設定できる便利なICです。
それでは、ブレッドボード上で回路を作成してみましょう。回路図と部品配置図を以下に示します(画像3、画像4、画像5)。
実際にブレッドボードへ部品を実装したのが画像6と画像7です。
2SC1815は、ピンの配置が記号のピンの並びと違うので、配線するときに間違えないように注意が必要です。
回路を組んで動作確認をしましょう。電源をつないだときに一瞬だけLEDが光り、ブザーが鳴ります。マイクに向かって話しかけたり、拍手をしてLEDとブザーが反応すればOKです。
NJM2072の5番ピンで電解コンデンサの容量を変えると、LEDの光る時間が変化します。0.1μFだとパルスの遅延時間が0.1秒なので、ほぼリアルタイムの点滅になります。10μFの電解コンデンサにすると、音声検出後2秒間LEDが光り続けます。テストすると面白いですよ。
ちなみに10μFでテストする際は、ブザーを外してLEDだけで行いましょう。そうしないとブザーの音をマイクが拾ってパルスを発信するため、無限ループ状態に入ってしまうからです。「どうしてブザーが鳴り続けるんだろう。どこか間違えたのかな?」と小一時間悩むハメになります。筆者が陥ったワナに、読者の皆さんはハマりませんように。
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