電気ショックで心拍を再開させる病院内用除細動器を発売:医療機器ニュース
AEDと同様のセルフテスト機能を搭載。ショックエネルギー充電時間は200Jの場合4秒未満、除細動後の心電図波形基線復帰は3秒以内で、患者の状態をいち早く確認できる。
日本光電は2014年12月4日、心停止した患者に体外から電気ショックを与え、心拍を再開させる除細動器「デフィブリレータ TEC-5600シリーズ カルジオライフ」を発売した。
TEC-5600シリーズは、TEC-5500シリーズの後継となる病院内用除細動器。出力エネルギーの設定、エネルギー充電、ショックの「3ステップ操作」で、使用者の使いやすさを追求した。
また、安全管理に役立つ機能も充実している。AED(自動体外式除細動器)で採用している、毎日のセルフテスト機能を搭載した。簡易動作チェックでは、放電の確認まで、画面指示に従った操作で短時間に実施でき、より安全に使用できる。
波形データ・除細動時の情報・イベント情報・音声などの計測中のデータに加え、セルフテスト結果、簡易動作チェック履歴、メンテナンス履歴、操作履歴を装置の内部メモリに保存し、それらをSDカード(オプション)に保存することも可能。Bluetooth(オプション)で、パソコンに送信することもできる。
ショックエネルギー充電時間は200Jの場合4秒未満で、高速充電ができる。除細動後の心電図波形基線復帰は3秒以内となっており、患者の状態をいち早く確認し、迅速な処置をサポートできる。
さらに、イラストと文章で分かりやすく操作ガイドを表示。テクニカルアラームの対処方法もガイド画面に表示し、慣れない人でも使いやすい設計になっている。
寸法は幅311mm×高さ288mm×奥行き242mmで、質量は約6.4kg〜約6.9kg。本体価格は78万円〜235万円(税抜き)で、今後3年間で4000台以上の販売を見込んでいるという。
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