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お手軽3次元CAD「MoI 3D」の新版を試してみた3次元って、面白っ! 〜操さんの3次元CAD考〜(41)(3/4 ページ)

お手軽価格な割に高機能な3次元CAD「MoI 3D」の新版が出ていたので、試してみました。

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Flow(フロー)

 先ほど紹介したツイストが含まれるDeform(変形)の機能にはFlow(フロー)というコマンドもあります。これは、言ってみれば、元のソリッドの形状を指定のカーブなどに沿った流れにそって変形させてしまう機能です。

 このFlowでベースとなる線や面とターゲットの形状となる線や面を指定することで、曲面に合わせた立体形状の作成が可能になります。つまり新しい形状に、追加形状をうまくマッピングさせてくれると考えてもよいかもしれません。

 さらに、このカップに私の名前(水野)を貼り付けたいと思います。あらかじめText(テキスト)コマンドで私の名前のソリッドを作成しておきました。


文字「水野」を配置

 Flowコマンドを起動したら、まず変形したいソリッドを選択、次いでベースとなる線か面を指定します。


文字のソリッドと、線(コップ胴体中央の黄色い曲線)を選択

 次にターゲットとなる線か面を選択します。実行すると、このようにカップの曲面に合わせて、文字のソリッドが配置されます。


曲面に沿って文字が配置された

 ここでは、元のソリッドを削除していますが、残しておくことも可能です。ベースとターゲット共に「線」を指定しましたが、「線と面」や「面と面」でもOKです。

 例えば、こんな感じで平面上の小さな立方体が並んでいたとします。


こんな感じ

 これを球体にマッピングしてみると、こんな感じに立方体が伸びてしまいました……。


マッピングしてみる

 ちなみにRigid(リジッド)のオプションを使うと、立方体の形状そのものは変形せずに、球面上に貼り付くだけの形になります。


Rigidの場合

 Rigidではないケースでは、横方向に引き伸ばされましたが、これはどうしてなんでしょう。球のシームの位置を見る限り、元の長方形を球に向けて立てた時、短い辺が球を包むように引き伸ばされ、それに合わせて横方向に3つしかない立方体が引き伸ばされたのだと思います。次の図のように長い辺と短い辺を入れ替えるような位置に球を置くと結果が変わりました。

 このようにFlowを使う場合には、いい加減にやらず、変形前後のことをよく考えておく必要がありそうです。

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