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口ベタでも大丈夫! プレゼンテーションのイロハ(その2):レイコ先生の「明日から使える! コミュニケーションスキル」(10)(3/4 ページ)
「コンテンツ」と「デリバリー」で構成されているプレゼン。今回は、デリバリーの基本について解説する。
見やすいスライドにする3つの装飾テクニック
装飾というと、とにかく目立たせるためにカラフルにしたり、アニメーションなどで動きを付けることをイメージするかもしれませんが、過度な装飾はスライドをゴチャゴチャにしてしまい、かえって見づらくなってしまいます。かといって何も装飾がないと安っぽさや無機質な印象を聞き手に与えてしまいます。
ここでは、見やすいスライドにするために知っておきたい3つの装飾テクニックを紹介します。
(1)数字を大きく、単位は小さく
プレゼンでは「15%」など数字と単位を用いることが多いですが、その際に図7のように数字を大きく、単位を小さくすると数字部分が強調されてより見やすくなります。
(2)異なる図形の種類を併用しない
聞き手の視覚に訴えるために、丸や四角の枠を使って図を作成することがありますが、その際に、異なる図形(丸と四角など)を併用しないようにします。図8(左)のように異なる図形が1つの図の中にあると、全体の統一感がなくなり見やすさが劣ります。
(3)線と枠内の両方に色を付けない
パワーポイントの場合は、図形を挿入しようとすると図9(左)のように図形の線と枠内の両方に色が付いている状態になります。
ここでひと手間加えて、色を付けるのは線と枠内のどちらかだけにすると見やすさが向上します。図9中央は枠内だけに色を付けた場合、右側は線だけに色を付けた場合です。線と枠内の両方に色を付けた左側と比較すると、どちらかだけにした方がシンプルで見やすくなるのが分かるかと思います。
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