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クラウド開発環境「mbed」の使い方とターゲットマイコンへの書き込み「mbed」で始めるARMマイコン開発入門(3)(4/4 ページ)

この連載では、組み込みの世界では最も成功したプロセッサの1つ「ARM」を用いたマイコン開発にチャレンジします。今回は開発環境準備第2弾として、クラウド側の開発環境設定と、バイナリの書き込みまでを進めます。

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書き込みと動作確認

 ブレッドボードに書き込み器のピンを挿入します図13。筆者が使っている書き込み器は画面左から3.3V/5V/TxD/RxD/GNDとなっています。ブレッドボードの電源は書き込み器の3.3Vから供給しています。書き込み器のTxDがLPC1114の15番ピン、RxDが少し見にくいですが16番ピンに配線されています。

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図13 書き込み器の差し込み

 次にコマンドプロンプトを立ち上げます。先ほどmbedからダウンロードしてきた「mbed_blinky_LPC1114.bin」と「lpc21isp.exe」があるディレクトリにホームを移動します。次にLPC1114を書き込みモードにします。24番ピンがGNDに落ちている間に23番ピンにつながっているリセットスイッチを1度押せば、書き込みモードになります。

 コマンドラインに lpc21isp -bin mbed_blinky_LPC1114.bin com2 115200 14746 と打ちます。図14の画面となれば、書き込み成功です。24番ピンがGNDと接続されていない状態で、リセットスイッチを押せば、先ほど書き込んだプログラムが起動し発光ダイオードが点滅するはずです。

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図14

おわりに

 いかがでしたでしょうか。クラウド開発環境「mbed」で生成したバイナリファイルをターゲットマイコンに書き込んで、動作させることができましたか? 

 今回はCUIで動作する書き込みツールを使いましたが、コマンドプロンプトやshellになじみのない読者も多いかと思います。しかし組み込み開発で使われるツールの中にはGUIに対応していないものもあります。コマンドプロンプトやshellにある程度でも慣れていないと、これらのツールを自由に使うことすらままならないでしょう。本連載ではこれらのコマンドについては特に触れませんが、組み込みエンジニアを目指すのであればCUIの操作にも慣れることも大切なことです。

(次の記事を読む)

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