高機能化するドアミラー、コネクタの端子数も13極に:人とくるま展2014名古屋
日本モレックスは、「人とくるまのテクノロジー展2014 名古屋」において、ドアミラー向けに開発中の端子数が13極のコネクタを参考展示した。2016年ごろの商品化を目指している。
日本モレックスは、「人とくるまのテクノロジー展2014 名古屋」(2014年12月11〜12日、ポートメッセなごや)において、ドアミラー向けに開発中の端子数が13極のコネクタを参考展示した。2016年ごろの商品化を目指している。
近年のドアミラーは、ドアミラーを収納したり方向を変更したりするための電動化だけでなく、ミラー自体の上下左右方向を変更する機能や、運転支援システムと連携した警告表示機能、サラウンドビュー用の車載カメラを搭載するなど高機能化が進んでいる。
高機能化しているドアミラーだが、ドアミラー側と車両本体側のワイヤーハーネスを接続するコネクタを通すためのシャフトの直径を大きくすることは難しい。ドアミラーシャフトの直径は12.5mmが一般的であり、その限られたスペースの中に複数の4極コネクタや7〜8極コネクタを通しているのが現状。複数のコネクタを使ってしまうと、組み立て時の作業負荷が高くなるとともに、信頼性の低下にもつながってしまう。
日本モレックスが開発した13極コネクタは、12.5mmのシャフト幅に収まるように設計開発された。端子の幅(タブ幅)は、車載コネクタで採用が広がりつつある0.50mmに対応。コネクタの嵌合性や作業性を高めるとともに、部品点数を一般的な車載コネクタと同等に抑えてコストが増大しないような設計になっているという。
この他、2015年初頭に品種拡充を計画している2.00mmピッチの車載用電線対基板コネクタ「DuraClick」も展示した。
DuraClickは、ステアリングやシフトレバーなどの高振動にさらされる車載システム向けに開発した製品。今回の品種拡充では、従来は端子数が2〜8極だったところを、2〜15極まで増やす。コネクタのハウジングについても、信頼性の高い二重係止が可能なリテーナを追加したISL(Independent Secondary Lock)タイプと、不完全挿入を防ぐリテーナを追加したTPA(Terminal Position Assurance)タイプを選べるようになる。
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