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QuEST Global会長来日、日本ネスト買収の意図を語る:オフショア開発
日本ネストを買収したQuEST Globalの会長兼CEOのAjit Prabhu(アジット・プラブ)氏が来日、買収の意図と今後の戦略について語った。
2014年12月12日、QuEST Globalの会長兼CEOのAjit Prabhu(アジット・プラブ)氏が来日。同年10月にNeSTグループのソフトウェア事業部門(日本ネストならびNetwork Systems & Technologies Ltd)を買収したその意図と今後の戦略について語った。
QuEST Globalは航空宇宙や医療、エネルギーなどの分野を中心としたエンジニアリングのオフショア開発に強みを持つ企業で、本社はシンガポールに置き、全世界で34の拠点を持つ。従業員数は全世界で4453人、売上高は2億5100万ドルに及ぶ(いずれも2014年度)。
日本国内においては同社はこれまで、主に航空宇宙および電力関連のニーズに応えてきたが、医療や自動車、組み込みシステムに強い日本ネストを買収することで、「日本における、総合ソフトウェアエンジニアリングサービス企業としての地位を強固なものとできた」(プラブ氏)と主張する。
日本でのビジネス展開を加速するため従業員の採用も積極的に行う。2014年12月時点では約1000人(買収した日本ネストのスタッフを含む)が従業員として働いているが、この数を2020年には3倍となる3000人とする計画だ。
注目分野としては「電力」「交通運輸」「医療」を挙げる。いずれも世界的に需要増が見込める分野であり、日本企業もこの分野に関するエンジニアを強く求めるようになるだろというのが、プラブ氏の読みだ。
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