富士通がメイカーズを支援! TechShopと共同で教育機関向けの取り組みを開始:中小製造業ニュース
富士通がモノづくりに関するワークショップや会員制工房の運営を手掛けるTechShopと共同で、米国におけるメイカーズムーブメントの推進に向けたプロジェクト「TechShop Inside! - Powered by Fujitsu」の開始を発表。デジタル工作機械などを搭載したトレーラーで教育機関を訪問し、生徒たちにモノづくりの体験を提供する。
富士通は2014年12月8日、モノづくりに関するワークショップや会員制工房の運営を手掛ける米TechShopと共同で、米国におけるメイカーズムーブメントの推進に向けたプロジェクト「TechShop Inside! - Powered by Fujitsu」(以下、TechShop Inside)を同年12月5日(米国時間)より開始したと発表した。3Dプリンタなど、デジタル工作機械などを搭載したトレーラーで教育機関を訪問し、生徒たちにモノづくりの体験を提供する。
全長7mのトレーラーには、小型の3Dプリンタやレーザーカッター、PC、タブレット端末などが備えられているという。TechShop Insideの運営は、TechShopと富士通のグループ会社である富士通研究所の米国拠点、Fujitsu Laboratories of Americaが共同で行う。既にサンフランシスコ市の一部の教育機関では、TechShop Insideを活用したプログラミング教育の導入を検討しているという。
富士通 執行役員常務 松本端午氏はTechShop Insideについて、「富士通は、人々にモノづくりの機会を与えることが、どのようにイノベーションにつながるかということに関してのノウハウを持ってる。TechShopとの協業を通じて、一人一人の子どもたちが自らの手で実際にモノづくりを経験できる体験学習の環境を提供していく。このように、次の時代担う若い世代を支援することは、世界が直面する多くの課題に取り組むためにも非常に重要なステップだと考えてる」とコメントしている。
TechShopは2014年7月に、2015年内に富士通との提携による日本進出を発表している。両社の戦略的パートナーシップに基づく試みであるTechShop Insideは、現時点では米国のみの展開となるが、TechShopの日本進出への足掛かりとなるかもしれない。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 没入感パネェOculus Riftメーヴェから“本物の空気砲”まで、野生の天才を見てきた
「作る」をキーワードとしたDIYイベント「Maker Faire Tokyo 2014」。才能の無駄遣いを遺憾なく発揮されるこの祭典で、野生の天才に(たくさん)遭遇してきた。 - 大企業も注目「Maker」ブームのなぜ
電子工作など、モノづくりを趣味で楽しむ人(Maker)が集まるイベント「Maker Faire Tokyo 2014」に東芝やインテル、オートデスクなど大企業の姿が。一般向け製品を主力としない彼らの狙いは何か。 - 機材総額は5億円! DMMが試作から量産まで可能なベンチャー支援施設を開設
DMM.comは富士ソフト秋葉原ビル内に、モノづくりに取り組むベンチャー企業の支援を目的とした施設「DMM.make AKIBA」を開設すると発表。製品の試作や開発、各種耐久試験に必要な総額約5億円の機材を備えており、シェアオフィスの運営やコンサルティングも行っていくという。