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Scrach 2.0で“リレカチ”に挑戦!Scratch 2.0で体験! お手軽フィジカルコンピューティング(11)(3/3 ページ)

Webブラウザだけでプログラム開発から実行まで行える「Scratch 2.0」を用い、センサーの接続や外部デバイスのコントロールに挑戦!今回はリレーをカチカチ鳴らす“リレカチ”を通じて、制御技術の基本に触れます。

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プログラミング

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(図8) スクリプト

 ここからはScratchのプロジェクトエディタでの作業になります。それらの使い方や説明はこれまでの連載をご参照ください。(図8)が今回紹介するスクリプトです。スクリプトの内容は前回のLチカと変わりません。スクリプトの解説についてはそちらをご参照ください。

試してみよう

 電池をつなぐ前に一通りのチェックをしておきましょう。ブレッドボードの右の赤ラインの行にプラスを左側の青いラインの行に電源のマイナスを接続します。今回の回路では6Vの電源を用います。

 PCからの信号線を接続する前にリレーの動作を確認しておきます。可変抵抗のノブを回していくとリレーが動作する箇所が分かると思います。LEDが点灯でどちらの接点につながっているかが分かります。

 次にScratchのスクリプトを起動し、PC側のスピーカで1秒間隔の音が出ていることを確認してください。イヤフォンジャックにケーブルのプラグを接続した後、オーディオケーブルのクリップをブレッドボードの所定の位置に接続します(図7)

 ブレッドボード側に電源を供給します。可変抵抗のノブがどちらかに回りきっている場合はリレーの共通接点がどちらか一方の接点に張り付いたままですが、可変抵抗のノブを徐々に回していくと1秒間隔で接点が動く音が聞こえる箇所が見つかるでしょう。うまくいかない場合は、PCの音量も調節してみてください。

 筆者のPCではオーディオ信号がない(何も鳴っていない)状態でA接点が閉じ、オーディオ信号がある(音が出ている)状態でB接点が閉じます。皆さんのPCではいかがでしょうか。この逆になっている場合もあるかもしれませんが、PC側のオーディオ出力回路との兼ね合いもあるのかもしれません。

まとめ

 今回は電磁リレーの使い方を勉強しました。リレーと似た用途に使われるものとして、信号だけの伝達であればフォトカプラがあります。それ以外にもソリッドステートリレーなどもありますが、接点が切り替わる音が、筆者にはいかにも電子工作してる感じがたまりません。少しノスタルジックに感じるかもしれませんが、皆さんはいかがでしょう。

 組み込み技術者を目指す皆さんは、製品開発だけでなく将来、設備や工場のラインの制御にかかわることになる方もいらっしゃるでしょう。現場ではPLC(Programmable Logic Controller)を扱う技術者とも共同作業の機会があるかもしれません。彼らの分野である制御技術の基本はリレーの組み合わせです。彼らと意思相通を図るためにもリレーの振る舞いや特徴を知っておくことは有用なことでしょう。 (次回へ続く

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