PFU、最新Core i7搭載モデルや海外規格対応など産業用PC「ARシリーズ」新製品:組み込み開発ニュース
PFUは産業用組み込みPC「AR」シリーズの新製品として、「AR4400モデル100H/200H」「AR4500モデル110H」「AR8300モデル300J/310J」とシリーズ専用オプションの「高速メモリ共有カード」を2014年11月より販売開始する。
PFUは2014年11月12日、産業用組み込みPC「ARシリーズ」の新製品、「AR4400モデル100H/200H」「AR4500モデル110H」「AR8300モデル300J/310J」とシリーズ専用オプションの「高速メモリ共有カード」を同年11月より販売開始すると発表した。
「AR4400モデル100H/200H」は262×250×148mmのコンパクトボディながら、PCI/PIC-Eスロットを3基用意し、拡張性も高いモデル。CPUはCore i7-3615QE(2.3GHz、ターボブースト対応最大3.3GHz)もしくはCeleron 1020E(2.2GHz)を選択できる。記録メディアはHDDとSSDが選択でき(CFastも搭載可能)、RAID構成も選択できる。OSはWindows 7(Windows 8は対応予定)とLinuxの他、RTOS(INtime、RTX)に対応する。
「AR4500モデル110H」は1台のボディにコンピュータ2台とGbEスイッチングハブを集約したモデルで、CPUはCore i7-3615QE(2.3GHz、ターボブースト対応最大3.3GHz)を搭載する。RAID1専用ボードとUPSの搭載によって信頼性を高めている他、8ポートのGbEスイッチングハブも信頼性の高い産業用を搭載する。対応OSはWindows 7(Windows 8は対応予定)、Linux、RTOS(INtime、RTX)となる。
「AR8300モデル300J/310J」はCPUにXeon E3-1200v3(Haswell)を搭載した、処理能力と拡張性を重視したモデル。Xeon E3-1200v3(Haswell)の搭載によって8スレッドの同時実行が可能で、メモリについてもECCメモリを搭載する。ストレージについては2Tバイトないし4TバイトのHDDを最大3本搭載可能で、HDDや筐体ファン、PCI/PCI-Eカードは容易に交換できるよう、作業効率にも注意が払われている。北米に加え、欧州や中国、韓国、台湾などの情報処理機器規格を取得しており、海外での利用にも適する。
シリーズ専用オプション「高速メモリ共有カード」は、対応シリーズ機器の高速(10Gbps)メモリ間通信を行うためのカードで、データ分散処理の高速化やコントローラーの2重化などの高信頼性システムの構築に利用できる。1:1接続以外にもデイジーチェーンやリング型なども構成可能で、構成の自動認識も可能だ。
なお、これらの新製品は2014年11月19〜21日の3日間、パシフィコ横浜で開催される「Embedded Technology 2014/組込み総合技術展」の同社ブースにて展示される。同社ブースNoは「A-02」だ。
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