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機材総額は5億円! DMMが試作から量産まで可能なベンチャー支援施設を開設CerevoやABBAlabも協力(2/2 ページ)

DMM.comは富士ソフト秋葉原ビル内に、モノづくりに取り組むベンチャー企業の支援を目的とした施設「DMM.make AKIBA」を開設すると発表。製品の試作や開発、各種耐久試験に必要な総額約5億円の機材を備えており、シェアオフィスの運営やコンサルティングも行っていくという。

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部品調達や回路設計、製品販売もサポート

 11階のフロア「DMM.Make AKIBA Hub」では、製品の開発・販売に関するコンサルティングを受けられる。DMM.Make AKiba内にある機材や設備を活用した製品の造形に関する相談、部品の調達や工場の選定、さらに起業資金の調達などに関しても相談を受け付けるという。また、3Dプリンタなども11階で利用することができる。


11階のフロア「DMM.Make AKIBA Hub」のロビー(左)と3Dプリンタの利用スペース(右)(クリックで拡大)出典:DMM.com

 12階のフロア「DMM.Make AKIBA Base」(以下、Base)は、オフィスやイベントスペースを備えている。最大80人が利用できるフリーアドレスエリアの他、3人以上での利用を対象とする個室エリアも設置されている。フリーアドレスエリア、個室エリア共に法人登記や所在表記、郵便の受け取りなどにも対応する。


「DMM.Make AKIBA Base」に設置された個室スペース(クリックで拡大)出典:DMM.com

 イベントスペースは、約60人の着席が可能でプロジェクターなどの設備も備えている。このスペースを利用して製品の発表会や、製品開発のノウハウを提供するイベントなどの開催なども検討していくという。

 また、このフロアにCerevoのオフィスも設置される。岩佐氏は「ハードウェアの開発に関するノウハウは、インターネット上で見つけることは難しい。しかし、数カ月探しまわって見つからないようなことでも、経験者に聞けば瞬時に解決するようなことがたくさんある。私やCerevoの社員も含め、Baseにさまざまな人が集まることでノウハウを共有することで開発をサポートしていきたい」としている。

 また、ABBALabはDMM.make AKIBAの会員を対象に「ABBALab Farm プログラム」を提供する。同プログラムでは、対象となった企業やエンジニアに、製品のプロトタイピングや適量生産モデルの開発など各段階に応じて必要な資金、活動拠点、スキル教育に関する支援が行われる。製品のプロモーションや、大量生産時における大手メーカーとのアライアンスなどもサポートするとしている。

各フロアの概略図。左から「DMM.make AKIBA Studio」、「DMM.make AKIBA Base」、「DMM.make AKIBA Hub」(クリックで拡大)出典:DMM.com

「DMM.make AKIBA」の料金体系。2014年11月11日の正式オープン前に申し込みを行うと、初期費用及び1月までの月額料金が無料に(クリックで拡大)出典:DMM.com

 DMM.comはDMM.make AKIBAの開設について「近年増えているハードウェアの開発を手掛けるベンチャー企業が、今後の日本のモノづくりの鍵を握るのではないかと考えている。これまでにDMMは、3Dプリントサービス『DMM 3Dプリント』や、ハードウェアの開発に関するメディア『DMM.make』などを展開してきた。ここにDMM.make AKIBAを加え、さまざまな方向からベンチャー企業を支援するプラットフォームを形成することで、日本のモノづくりの活性化に貢献していきたい」としている。

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