「IoTの目」使い方募集します、オムロンのヒト状態認識ユニット「HVC-C」:CEATEC 2014
オムロンは「CEATEC JAPAN 2014」で2014年末の販売開始を予定している、ヒトの状態を認識してスマートフォンなどへ送信する画像センシングユニット「Human Vision Components - Consumer model」シリーズを展示している。
オムロンは「CEATEC JAPAN 2014」(シーテック ジャパン/2014年10月7〜11日、幕張メッセ)同社ブースにて、ヒトの状態を認識してスマートフォンなどへ送信する画像センシングユニット「Human Vision Components - Consumer model」シリーズ(以下、HVC-C)を展示している。
HVC-Cは搭載したカメラで撮影した映像から人体と顔、手を検出、さらには「性別」「年齢」「視線」「顔向き」「目つぶり」「表情」(満足/不満足および、真顔、喜び、驚き、怒り、悲しみの5感情)を推定することが可能なデバイス。推定に際してはこれまでサンプリングした、のべ500万人分の表情データが基となっているという。
同社ではHVC-Cに、ネットワークと連動したさまざまデバイスの“目”としての利用を期待しており、ブースではタブレット端末と連携させて、「手のひらを検出して照明とテレビの電源をON/OFFする」「表情の変化で、人の気分を推測して照明の色調を変える」といった使い方を紹介していた。
本製品は既に機器組み込み用として法人向けに「HVC」シリーズの名称で2014年3月より販売しているが、同年12月からは「HVC-C」シリーズとして、一般向けの販売を開始する。ただ、本製品はあくまで「ネットワーク接続可能なセンサー」であり、使い方は非常に幅広いと考えられるため、同社では本製品のSDKを公開するとともにハッカソンやアイディアソンなど各種イベントへ積極的に提供し、活用法を募る方針だ。
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