Scratch 2.0でLチカに挑戦!:Scratch 2.0で体験! お手軽フィジカルコンピューティング(10)(2/3 ページ)
Webブラウザだけでプログラム開発から実行まで行える「Scratch 2.0」を用い、センサーの接続や外部デバイスのコントロールに挑戦!今回はScratchから外部機器をコントロールします。第一弾はLチカです。
ブレッドボードで組み立てよう
それでは早速ブレッドボードに回路を構成していきます(図3)。ブレッドボード自体の説明や穴に振られた座標については以前の記事を参照してください。
ブレッドボードへの実態配線図をご覧ください。背の低い部品から先に取り付けると作業が楽に行えますので、4本のジャンパーから始めましょう。筆者はジャンパー線を、抵抗の足をカットしたリード線で代用しました。
次に2本の抵抗です。可変抵抗(半固定抵抗)を取り付けます(図4)。トランジスタはそれぞれの足に名前がついています(図5)。トランジスタの平たい方を正面にして、左からエミッタ(E)、コレクタ(C)、ベース(C)す。コレクタとベースはブレッドボードにそのまま下に挿し込みますが、ベースはひとつ穴をまたいで挿入します。
電解コンデンサには極性があります。足の長いほうがプラスで短いほうがマイナスです(図6)。長い方をトランジスタのベースと同じ列に挿入します。同じ列は中央の溝を挟んでそれぞれ内部で接続されていますので、コンデンサのプラス側とトランジスタのベースはブレッドボード内部で電気的につながります。もう一方のマイナス側の足はPCのイヤフォンジャックからの信号に接続します。LED(図7)の足の長いほうがアノードで短いほうがカソードです。アノード側をトランジスタのコレクタと同じ列に挿入します。
主な使用部品・部品名 | 数量 | 参考単価 | 参考購入先 |
---|---|---|---|
トランジスタ(2SC1815) | 1 | 15円 | 秋月電子通商 |
抵抗2.2KΩ | 1 | 1円 | 秋月電子通商 |
抵抗100Ω | 1 | 1円 | 秋月電子通商 |
半固定抵抗10KΩ | 1 | 50円 | 秋月電子通商 |
コンデンサ10μF | 1 | 10円 | 秋月電子通商 |
ブレッドボードBB-801 | 1 | 200円 | 秋月電子通商 |
LED(OS5RPM5B61A-QRなど) | 1 | 15円 | 秋月電子通商 |
動作確認
電池をつなぐ前に一通りのチェックをしておきましょう。チェック項目は以前の記事を参照してください。それでは3Vの電源を接続します。ブレッドボードの実体配線図の右の赤ラインの行にプラスを左側の青いラインの行に電源のマイナスを接続します。
PCからのオーディオ信号線を接続する前にトランジスタの動作を確認しておきます。可変抵抗のノブを徐々に回していくと、LEDが点灯する位置と、また逆に回していくと消灯する位置があることが分かると思います。
もしテスターがあればグランド(左青ライン行)とトランジスタのベース間で電圧を測ってみてください。0.6〜0.7VのあたりがLEDの点灯・消灯の境目であるが分かりますね。この電圧が前述のバイアス電圧です。このバイアス電圧付近に電圧を設定すると、わずかな電圧の変化でトランジスタをスイッチとして作動させることができるのです。
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