ユニークなメイカーズが大集合「Detroit Maker Faire」訪問記:Geeks便り
モノづくりアイデア投稿交流サイト「Geeks」からワクワク感あふれるトピックスを紹介する「Geeks便り」。今回は米国ミシガン州で開催された「Detroit Maker Faire」のレポートをお伝えします。
本記事はモノづくりアイデア投稿交流サイト「Geeks」から転載しています。
ミシガン州デトロイト市郊外に位置するディアボーン市で7月26〜27日に開催された「Detroit Maker Faire」。先月参加した「Kansas City Maker Faire」より3倍くらい大きい規模の印象でした。会場は自動車メーカーFordの博物館でした。来場者はMaker Faireとその博物館を一度に楽しめるというちょっとお得なイベントでした。Ford博物館だけでも十分に楽しめます。建物の中には車だけではなくいろいろな乗り物やエンジンが満載。
こちらはセオドア・ルーズベルト大統領が使っていたワゴン。
そしてこちらはケネディー大統領が暗殺事件時に乗っていた車両。驚いたことに暗殺事件後も補強してニクソン大統領他が使用したそうです。
この巨大な物体はかつて工場で使われていた蒸気エンジンです。
本題のMaker Faireですが、Ford社のお膝元という立地条件が関係しているかどうかは定かではないですが、ソフトウェア系よりも産業・工業系のMakerが多かったような気がします。家でごろごろしている感覚で外出したい方にお勧めしたいのがこちらの動くソファー。なんと日差し除け付き! 素敵ですね〜! 他に6人乗りの自転車(写真右上)、また車輪の間に人がはいって漕ぐタイプの物がありました(写真右下)。
この橋はかつてレオナルド・ダビンチが設計したものです。小さいバージョンは来場者が作れるように展示されています。何百年前に生み出されたものを現代人がこのような形で楽しむなんてダビンチもさぞびっくりしてることでしょう。
忙しいあなたの強い味方となってくれそうなこちらのアイデアはパスタを茹でて、お湯切をし、そのままお皿になるというありそうでなかったグッズです。下の部分の網目を開閉することによって3つの役割を果たしてくれます。まだ試作品ということですが、市場に出るのが楽しみですね。
オリジナルのウォーキング・スティックを作ろうというブースも。
キーボード音の強弱に火がシンクロするのを見学できたり、紙などを使って配電盤を作らせてもらえるブースもありました。
われわれは今回もiPhoneトリックカバーとスプリンク、くるくるパンプアップに加え、今回は全日本製造業コマ対戦のレプリカコマたちとともに出展し、ブースは大盛況でした。商品コンセプトを説明するとさまざまな反応を確かめることができました。商品の目的自体が受け入れやすかったからだと推察します(筋肉を付ける、想像力を育むなど)それはどうやって使うの? と言われ実演をすれば、笑って驚いてくれたり、機構・仕様を聞いてくる人、写真や動画を撮影する人などのさまざまな反応がありました。写真右の方はコマを逆さに回してくれました。
デトロイト郊外は廃墟化してしまったビルや家が散在していました。しかし街中で人々の往来は多く、ビルは解体やリモデルされ始めたものもあり、また公園ではイベントが催されていて復興への息吹を感じられました。このMaker Faireに出展、来場していた人たちがモノづくりの力で街を盛り上げていくことに期待したいですね。
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