マツダのクリーンディーゼル搭載車が国内累計販売10万台を突破、2年7カ月で:エコカー技術
マツダは、新世代技術「SKYACTIV」に基づいて開発したクリーンディーゼルエンジン「SKYACTIV-D」搭載車の国内累計販売台数が、約2年7カ月で10万台を突破したと発表した。
マツダは2014年9月9日、新世代技術「SKYACTIV」に基づいて開発したクリーンディーゼルエンジン「SKYACTIV-D」搭載車の国内累計販売台数が10万台を突破したと発表した。2012年2月発売のSUV「CX-5」に導入して以降、約2年7カ月での達成となる。
同社は、圧縮比を従来のディーゼルエンジンよりもはるかに低い14.0まで下げた、排気量2.2l(リットル)のクリーンディーゼルエンジン「SKYACTIV-D 2.2」を開発。CX-5を皮切りに、「アテンザ」や「アクセラ」といった主力車に導入してきた。大トルクを発揮できる走行性能や良好な燃費性能に加えて、「クリーンエネルギー自動車等導入促進対策費補助金(CEV補助金)」の対象車になったことなどもあり順調に販売台数を増やしてきた。
国内のクリーンディーゼルエンジン搭載乗用車市場は、2011年は8638台と低調だったが、CX-5が投入された2012年は4万156台に拡大。このうち2万8916台はSKYACTIV-D 2.2搭載車だった。7万5484台と市場がほぼ倍増した2013年は、SKYACTIV-D 2.2搭載車が4万5389台となった。2014年は消費増税の影響もあったが、9月9日までの8カ月強で2万6020台を売り上げている。
2014年9月以降は、排気量1.5lのクリーンディーゼルエンジン「SKYACTIV-D 1.5」を搭載する新型「デミオ」が投入されることもあり、「SKYACTIV-D」搭載車の販売台数はさらに伸びるとみられる。
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