IoTで変わる組み込み技術を肌で感じる3日間、ET 2014開催概要:Embedded Technology 2014(1/2 ページ)
国内最大級の組み込み関連イベント「組込み総合技術展/Embedded Technology 2014」の開催概要が発表された。IoT時代に求められる組み込み技術とその実現手法について、最新の情報が世界に向けて発信される。
国内最大級の組み込み関連イベント「組込み総合技術展/Embedded Technology 2014」(通称:ET 2014、主催:一般社団法人 組込みシステム技術協会)の開催概要説明会が、2014年9月3日に東京都内で行われた。今回の開催テーマは「IoTでビジネスが変わる!組込み技術が進化する!」。IoT時代に求められる組み込み技術とその実現手法について、最新の情報が世界に向けて発信される。
ET 2014は、2014年11月19〜21日の3日間、横浜市のパシフィコ横浜で開催される。出展社数は370社・団体(750小間)を予定し、会期3日間の来場者数は2万3000人を見込んでいる。
“つながる”世界は当たり前
ET 2014実行委員会の委員長を務める山田敏行氏(日新システムズ)は、「前年は“Be Connected with ET”を開催テーマとしたが、今や“つながる”世界は当たり前となってきた。IoT(モノのインターネット)をいかに実現していくのか。IoTで組み込み技術はどのように進化していくのか。軸足をIoTビジネスに移していったとき市場はどのように変化していくのか。IoTによってビジネスイノベーションが起きようとしている。こうした中で、ET2014では組み込み関連の技術やサービスがどのように変化していくかを伝えたい」と、開催の狙いを語る。
このため、会場では半導体/IPコア、OS/ミドルウェア、開発環境、評価ボードといった、従来の組み込み技術の進化にとどまらず、クラウドやセキュリティといったイノベーション技術さらにはロボティクスやオートモーティブなど応用分野も視野に入れた展示やデモを目指している。
“IoT”にフォーカス
展示会場では、開催テーマに合わせて「IoTゾーン/IoTトラック」を新設する。IoTゾーンにはARMとそのパートナー企業が中心となって、関連する技術やサービスを紹介する予定だ。この他、ウェブを活用した来場者と出展者の事前アポシステムを新たに始めるなど。ビジネスマッチングプログラムも拡充した。
展示会と併催されるカンファレンスも充実している。予定しているセッション数は130を超える予定だ。目玉となる基調講演は4講演予定されている。初日はNTTデータの社長を務める岩本敏男氏が「ITが創る社会と組み込みへの期待」と題して講演する。さらに、トヨタIT開発センターの社長を務める橋本雅人氏による「車とITの融合」、独立行政法人宇宙航空研究開発機構の川口淳一郎氏による「はやぶさとスマートエネルギー」、パナソニックの梶本一夫氏による「パナソニックの戦略領域」がそれぞれ予定されている。
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