ハイブリッドレースカーが火花を散らす、今WECがアツイ!:今井優杏のエコカー☆進化論(12)(1/5 ページ)
F1と並んで、現在注目を集めている自動車レースの世界選手権がある。2012年から始まったFIA世界耐久選手権(WEC)だ。今回は、ハイブリッドレースカーだけが参加できるトップカテゴリーの「LMP1-H」に参戦しているトヨタ自動車を中心に、WECの魅力をお伝えしよう。
今も昔も、世界最高峰の自動車レースといえば、そう、疑うことなくF1(Formula 1)ですよね。
そうなんです。それは興業としての成熟度や世界的に高い費用対効果からしても間違いないです。しかし、ここのところにわかに、自動車メーカーがこぞって参戦し、注目を浴びている自動車レースの世界選手権があるのをご存じでしょうか。
それがFIA世界耐久選手権(FIA World Endurance Championships)、通称WEC。その名前にピンと来なくても、「ル・マン24時間レース」といえばうなずく人も多いのではないでしょうか。
世界三大レースに数えられ、80年を越える歴史を持つル・マン24時間レースを、シリーズのうちの1戦に組み込んでいるのが何を隠そうWEC。そのWECがにわかにアツい! のです。
とくにトップカテゴリーの「LMP1」では、昨年(2013年)までトヨタvs.アウディの、まさにメーカーの威信を賭けた1対1のタイマン勝負が繰り広げられていたのですが、今年(2014年)からポルシェが参戦したことにより注目度がさらに急上昇しました。
え、たったの3メーカーだけ? と思うことなかれ。実はこのクラスに参戦し、自動車メーカー同士が火花を散らすのは、ただのレーシングカーではありません。なんとハイブリッドレースカーなんです。
しかも今年はトヨタがかなりの好調っぷり! 今回はその秘密に迫りましょう。
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