モノづくり発信拠点のパイオニア、「FabLabサンディエゴ」を訪問した:Geeks便り
モノづくりアイデア投稿交流サイト「Geeks」からワクワク感あふれるトピックスを紹介する「Geeks便り」。今回はFabLabを7年前から展開しているモノづくり発信拠点のパイオニア「FabLabサンディエゴ」を訪問し、運営に関わっているPing(ピン)氏にお話を聞いてきた。
本記事はモノづくりアイデア投稿交流サイト「Geeks」から転載しています。
FabLabサンディエゴを訪問しPing(ピン)氏にお話を聞いてきました。Ping氏はコワーキングスペースやベーカリーの運営をしながら、現在はFabLabサンディエゴの運営にも参加しています。FabLabサンディエゴは7年前に開いたFabLabだそうです。日本ではFabLab KamakuraとFabLab Tsukubaが出来たのが3年前だそうですから、かなり早い段階でオープンしています。
FabLabの1階にあるベーカリーでランチを食べました。ベーカリーは良い雰囲気でノマドワーカーが多いです。2階へ向かうドアを開けると基板×木のロゴポスターが!かっこいい〜。ギークです!お伺いした日はMaker Faireの翌日でしたので、人は誰もいませんでした。
3Dプリンターや卓上CNC、カッティングマシンなどのお馴染みの機械たちに各種電子部品やはんだごて、オシロスコープなどもあります。デジタルファブリケーションから生まれたプロダクト達はkickstarterに掲載して、商品化・事業化を目指しているそうです。
中でもThe Pocket Droneは1億円近くも集めたというので驚きました。旅行やドライブに行く際にも簡単に持ち運べるこのドローンは凄いですね。私もぜひ1台ほしいです。
これはバイオエネルギーのDIY。日本ではなかなか見かけない光景です。FabLabサンディエゴ以外のメーカースペースもそうですが、アメリカではバイオ系の実験も良く見るのです。
週末のオープンラボ時には大体30〜40人は来るそうです。イベントの数も多く多彩で、ディスカッションやワークショップ、キャンプまであります。1階のベーカリーとコラボも検討しているそうです。
プロダクト開発には電気系の回路設計や基板設計、制御設計のスキル、それを考慮したデザインと機構設計のスキル、その後の量産工程を見越した設計スキルなど、必要なスキルは多岐にわたります。ソフトウェアとの大きな違いはネットや本にはそれらの知識があまり広まっていません。
学びと開発が融合し、その場でトライアンドエラーを繰り返し、行き詰まった時には周囲に様々なスキルの人たちに相談できる。FabLabサンディエゴはまさにそのような場でした。
このようなFabLab×コワーキングスペース。つまりモノづくり×シェアスペースから生まれるプロダクトが世界をイノベーションしていくのですね。日本でもこのような場所は増えていってほしいです。
また当サイトGeeksではそのようなスペースをマップ化しました。まだまだ少ないですが、様々な情報をお待ちしております。
https://geeks-keyofmake.com/geeks_map
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