ニュース
「ホンダジェット」量産1号機を一般公開、2015年に出荷開始:製造マネジメントニュース
ホンダの航空機事業子会社であるHonda Aircraft Company(HACI)は、世界最大級の航空ショー「EAA エアベンチャー2014」において、同社の小型ジェット機「HondaJet(ホンダジェット)」の量産1号機を初披露した。
ホンダの航空機事業子会社であるHonda Aircraft Company(HACI)は2014年7月28日(米国時間)、世界最大級の航空ショー「EAA エアベンチャー2014」(米国ウィスコンシン州オシュコシュ、同年7月28日〜8月3日)において、同社の小型ジェット機「HondaJet(ホンダジェット)」の量産1号機を披露した。ホンダジェットの量産機が一般公開されるのは初めて。
HACIは、ホンダジェット量産1号機の初披露の記念式典を行った後、会場上空でデモ飛行を実施した。ホンダジェットの開発責任者で、HACIの社長を務める藤野道格氏は、「2005年に初めてホンダジェットの技術実証機の公開飛行を行った『EAA エアベンチャー』の会場で今日、量産1号機を初披露し、夢を原動力にチャレンジを続けるホンダの姿勢をお見せすることができたことを大変うれしく思う」と語った。
HACIは2014年6月、ホンダジェット量産1号機の初飛行を成功させている。2015年1〜3月に予定されている米国連邦航空局(FAA)の型式証明を取得後、既に受注を開始している北米と欧州と顧客への出荷を始める方針だ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- MRJはいかにして設計されたのか
三菱航空機の小型旅客機「MRJ(Mitsubishi Regional Jet)」の機体設計には、多目的最適化手法や、最適化の結果を可視化するデータマイニング手法が採用されている。MRJの事例を中心に、航空機設計におけるコンピュータ・シミュレーションの活用手法を探る。 - 飛行機を作るには何が必要? なぜクラウドなのか
国内外の設計開発者が参加する大規模なモノづくりの難しさは何か。広く散らばる関係者が同一の設計データを共有することがまず難しい。3次元CADのデータは容量が大きく、インターネット経由のアクセスではリアルタイム性に欠ける。航空機を製造する三菱重工業が選んだのはクラウド+シンクライアントという解だった。 - 小型ビジネスジェット機「HondaJet」の飛行試験用量産型3号機が初飛行に成功
ホンダ エアクラフト カンパニーは小型ビジネスジェット機「HondaJet」の飛行試験用量産型3号機が初飛行に成功したことを発表。降着装置、高揚力装置などの性能試験、機体の操作安定性試験、データシステム、着陸システム試験など基本性能やシステムの確認などが行われたという。