9万円を切るデュアルノズル搭載3Dプリンタ登場――「ダヴィンチ 2.0 Duo」:3Dプリンタニュース
XYZプリンティングジャパンは、パーソナル3Dプリンタ「ダヴィンチ」シリーズの新製品で、デュアルノズルを搭載する「ダヴィンチ 2.0 Duo」を発表。2015年初頭(予定)の正式販売を前に、数量限定で先行販売を開始する。
台湾Kinpoグループ傘下のXYZprintingの日本法人であるXYZプリンティングジャパンは2014年7月24日、パーソナル3Dプリンタ「ダヴィンチ」シリーズの新製品「ダヴィンチ 2.0 Duo」を発表した。デュアルノズルを搭載し、2色出力が可能になった。
販売価格は8万9800円(税込)で、正式販売は2015年初頭を予定。2014年7月24日よりAmazonで運営している同社Webマーケットにて数量限定で先行販売を開始し、さらに同年8月上旬より同社Webサイト上でも販売を開始する。
ダヴィンチ 2.0 Duoの特徴と主な仕様
ダヴィンチ 2.0 Duoは、同年3月18日に販売を開始したシングルヘッドの「ダヴィンチ 1.0」の特徴である「すぐ使える」「みんなが買える」「安心のサポート」はそのままに、デュアルノズルを搭載。2色出力を実現したことで、デザイン性に優れたカラフルな作品を造形できるようになった(関連記事:低価格3Dプリンタの本命登場か!? ――誰でも自宅プリントを実現「ダヴィンチ 1.0」)。また、サポートやラフト(下地)など、最終的に除去する(切り取る)部分の色を変えておくことで、より精巧で完成度の高い作品も実現できるという。
さらに、ダヴィンチ 1.0の発売後に寄せられたユーザーからの要望にも応え、プラットフォーム調整ネジの位置を変更。これにより、オートキャリブレーションで得られた数値を基に、水平調整する作業がより簡単にできるようになった。
ダヴィンチ 2.0 Duoの主な仕様は次の通り。最大造形サイズは150×200×200mm。デュアルヘッドになったことで、ダヴィンチ 1.0よりも造形幅が50mmほど小さくなった。本体サイズは468×510×558mmとダヴィンチ 1.0と同じ。重量は24.5kgと1kgほど重たくなった。
対応するフィラメント素材はABS樹脂で、熱溶解樹脂積層方式(FFF:Fused Filament Fabrication)を採用する。印刷ヘッド数はデュアルヘッドで、ヘッド直径1.75mm、ノズル直径0.4mm。積層ピッチは0.1、0.2、0.3、0.4mmから選択可能で、印刷速度は60、90、120mm/秒である。製品本体に搭載されている液晶パネルは、日本語(カタカナ)と英語表示をサポート。対応OSは、Windows 7以降、Mac OS X 10.8以降で、USBケーブルでPCと接続して利用する。
塗装にも適した新色フィラメントも
ダヴィンチ 2.0 Duoの発表と同時に、新色フィラメントとして「オフホワイト」を追加した。価格は3280円(税込)。同年8月中旬より販売を開始する。
新色のオフホワイトは、ダヴィンチ 1.0でも当然利用可能だが、ダヴィンチ 2.0 Duoで用いると2色出力する際に、他の色との組み合わせバランスが良く、塗装した際にも色の再現性が高いという。今回、オフホワイトを追加したことで、取り扱いフィラメントは全部で13色となった。なお、今後も新色の追加を予定しているとのことだ。
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