手にしたら分かるクオリティ――「DMM 3Dプリント」にグランプリ作品を出力してもらった:DMM 3Dプリンティングセンターに潜入(2/3 ページ)
DMM.comの全面協力の下、3Dプリントサービス「DMM 3Dプリント」を利用して、MONOist主催「第1回 3Dモデリングコンテスト」のグランプリ受賞作品を出力。受け取りのため、西麻布にある「DMM 3Dプリンティングセンター」にお邪魔させていただいた。
グランプリ作品の出力結果やいかに?
さて、そんな環境で出力してもらったのが、第1回 3Dモデリングコンテストでグランプリを受賞した3作品だ。
以降、各作品の概要とともに出力結果を紹介していこう。
実用部門
まず、実用部門でグランプリを獲得した三出印太さんの「判緒(はんお)」だ。この作品は、へその緒のようにグネグネと長く伸びた形状をしており、どこの断面で切っても同じ名前でありながら、変形した印面が現れる不思議なハンコだ。この斬新なアイデアが高く評価され、見事グランプリの座を獲得した(STLデータはこちら)。
こちらの作品では、微細な表現が可能なアクリル樹脂(高精細)を選択。出力時間は15時間程度で、グネグネと連なる空洞部分のサポート材除去が大変だったとか。
スマートデバイスケース部門
そして、スマートデバイスケース部門のグランプリ作品が、和風テイストで柄のカスタマイズにも対応した、えつえもんさんの「iPhone case −3次元和柄−」だ。取り外し可能な3層のパーツから構成されており、真ん中の模様の入ったパーツは好みで取り換えられる。奥行きのあるデザインが高く評価された作品である(データはこちら)。
こちらは、3つのパーツとも強度と剛性に優れたABSライク素材で造形。出力時間は3〜4時間程度だったとか。データチェックの際に、柄の一部で厚みが足りないと指摘を受けたが、それ以外特に大きな問題もなく出力できたという。
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