エントリー数は過去最多!「第12回 全日本学生フォーミュラ大会」が開催:自動車技術会の記者発表(1/2 ページ)
日本自動車技術会は「第12回 全日本学生フォーミュラ大会」に関する記者説明会を行った。過去最多のエントリー数となった同大会は、2014年9月2〜7日の5日間、袋井・掛川市内の小笠山総合運動公園(通称「エコパ」)で開催される。
日本自動車技術会は2014年6月30日、「第12回 全日本学生フォーミュラ大会」に関する記者説明会を行った。同大会は同年9月2〜6日の5日間、静岡県袋井・掛川市内の小笠山総合運動公園(通称「エコパ」)で開催される。学生チームが企画・設計・製作を行ったオープンタイプの1人乗りフォーミュラカーを対象に、走行性能だけでなく、コンセプト、設計、コストなどを含めた総合的なモノづくりの力を審査する競技会となっている。そのため、参加チームは約1年の間にマシンの製作活動に加え、スポンサーシップの交渉や報告書の準備なども進める必要があり、チーム力と総合力が優勝の鍵を握る。
第12回大会の総エントリー数は、過去最多の96チームとなった。これらのうち、8チームが第11回大会から正式種目として加わった「EVクラス(電気自動車部門)」にエントリーしている。日本国内からの参加数に大きな変動はないが、海外から参加するチームが増加しているというのが今回の特徴だ。
学生フォーミュラは、自動車技術ならびに産業の発展振興と人材の育成を目的として開催されている。学生フォーミュラ大会実行副委員長の窪塚孝夫氏は「今年でこの学生フォーミュラを初開催してから約12年になる。ここまで続けられたことで、過去に学生フォーミュラに参加した学生が今では自動車メーカーや、部品メーカーという立場からこの大会を支援してくれており、非常に心強く感じている。こうしたイベントを通して、モノづくりに対する興味や、そして将来の自動車エンジニアを育成していきたい」と語った。
レギュレーションなどに前回大会からの大きな変更はなかった。今回の大会規則と審査内容は以下の通り。
ガソリンエンジン車両
- 610cc以下の4サイクルエンジンを搭載した1人乗りフォーミュラカーを製作
- 年間1000台の生産を想定したビジネスモデルとする
- 企画・設計・製作・走行までの一貫評価
- 排気音量は、所定条件で110dB以下とする
EV車両
- オープンタイプの1人乗りフォーミュラカー
- 企画・設計・製作・走行までの一貫評価
- 年間1000台の生産を想定したビジネスモデルとする
- バッテリーからの最大電力が連続的に85kWを超えないこと
- 電気モータ数の搭載制限はなし
- 最大公称作動電圧は600VDC
- エネルギー回生(ブレーキ動作で発生するエネルギーを電力に変換して利用するシステム)を採用可能
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