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あなたが考えるウェアラブル端末は? ――インテルが“アイデアソン”を開催ギリギリまだ間に合う?(2/2 ページ)

米Intelの日本法人であるインテルは2014年6月5日、世界規模で展開しているウェアラブルデバイスのアイデア・開発コンテスト「インテル’Make It Wearable’チャレンジ」への応募アイデアを募る“アイデアソン”を開催した。

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☆マーク数上位を選定し、チーム分け

 続いて、投票結果を発表。無数にあったアイデアスケッチの中から、上位9アイデアと、どうしても残したい情熱枠(自薦)1アイデアの合計10アイデアに絞り込んだ。

 ざっと紹介すると、かぶるだけで最適な育毛環境を整えてくれる帽子、内側をスクリーン化して通話やナビができる傘、患者の感情が分かるマスク、相手の筋肉の動きをコピーできる装置、TPOに合わせて香りを出してくれる下着、パーツを付けるとデザインが変わる洋服、久しぶりに会った人の名前を思い出せるメガネ、人間の渋滞情報(混雑)を取得できるネックレス、何もしないで身支度ができる装置、そして、赤ちゃんの言葉が分かる装置の10アイデアだ。

 このアイデアの発案者たちがリーダーとなり、参加者を10チームに振り分けた(面白いアイデアのチームに並び、チーム分け)。


☆マーク数上位を選定し、チーム分け
☆マーク数上位アイデアを選定し、チーム分け

 いよいよチームに分かれて、1つのアイデアをブラッシュアップしていく。ここでまず行われたのが「ユーザー視点で具体的に考える」ということ。このアイデアの面白いところは? それをさらに高めるには? という視点から考え、次に、誰がいつどのように使うか? どのように使うか? をまとめる。その際、どうやってそれを実現するか、デバイスそのものや技術を具体的にイメージしながら考えていく。

 会場では、さまざまな小道具も用意されており、工作しながらプロトタイプをイメージし、さらに具体的なアイデアに落とし込む作業も行われた。

チームで検討プロトタイプ 10チームに分かれて、おのおの1つのアイデアを練り上げていく

 最終的に、これらを「コンセプトシート」にまとめ、各チームがプレゼンを実施。インテルが1チームを、参加者が挙手で2チームを選定し、コンテストエントリー用のビデオ作成サポート権を得られる3チームを表彰した。プレゼンは、10チームともカラダを張った寸劇風のものが多く、非常に盛り上がった。

 インテル賞を獲得したのは、「オートパフュームストール」を考案したチーム。首に巻いたストールがシーンや体の臭いを検知し、ユーザーがストールをパンパンとたたいたり、裏返して巻き直したりすることで、その状況にマッチした良い香りが自動的に放出されるというもの。「なかなかコントロールするのが難しい体の臭い(体臭)をどうにかしようという目の付けどころが面白かった」(インテル)。

オートパフュームストール
「オートパフュームストール」を考案したチームはインテル賞を受賞

 会場の挙手で選ばれたのは、「Smart CASA」チームと、「全員Perfume」チームだ。Smart CASAチームは、傘の内側をスクリーンにして、目的地への道案内や通話、天気予報などを表示するというもの。そして、全員Perfumeチームは、相手の筋肉の動きをコピーできるブレスレット型デバイスを考案した。プレゼンでは、テクノポップユニットPerfumeのライブを盛り上げるデバイスとして紹介。振付が分からず、いまいち乗り切れない友人たちにブレスレットを取り付けると、ステージ上にいるPerfumeと腕の動きが同期するというユカイな内容だった。

Smart CASA全員Perfume 会場の挙手で選ばれた「Smart CASA」(左)と、「全員Perfume」(右)チーム



 Visionally Trackの賞金は5000ドル。その他、米サンフランシスコへの2人分の旅費と4日分の宿泊費が付いてくる。締め切りまで数えるほどしかないが、開発する必要がなく、1人10アイデアまで応募可能なので、興味のある方は挑戦してみてはいかがだろうか。

集合写真
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