フォードが車速感応式ステアリングを2015年初に投入、タカタと共同開発:安全システム
Ford Motor(フォード)は、車両をどのような速度で走行させている場合でも容易に運転操作を行える車速感応式ステアリング「Ford Adaptive Steering」を開発した。2015年初頭に発売する新型車などに採用する予定。
Ford Motor(フォード)は2014年5月29日(米国時間)、車両をどのような速度で走行させている場合でも容易に運転操作を行える車速感応式ステアリング「Ford Adaptive Steering」を開発したと発表した。2015年初頭に発売する新型車などに採用する予定。
Ford Adaptive Steeringは、ステアリングの回転角度と前輪の操舵角の比で表されるステアリングギヤレシオを車両の走行速度に合わせて制御し、ドライバーの運転操作の負荷を低減するシステムである。例えば、低速走行時にはステアリング操作の量が少なくて済むようにステアリングギヤレシオを高める。高速走行時には、ステアリングギヤレシオを低くして、高速道路での車線変更などスムースに行えるようにする。
車速感応式ステアリングは、ホンダが2000年に発売したスポーツカー「S2000 type V」の「VGS(バリアブル・ギアレシオ・ステアリング)」をはじめ、BMWの「サーボトロニック」、Audiの「ダイナミックステアリング」などがある。Ford Adaptive Steeringがこれらと異なるのは、車速と連動してステアリングギヤレシオを制御するモーターなどの部品が、全てステアリングハンドルの内部に組み込まれている点だ。このため、従来と同じステアリングシステムを使用しながら車速感応式ステアリングに変更できるというメリットがある。
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