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テラモーターズが10億円の増資、東南アジアで開発生産体制を強化:ベンチャーニュース
電動バイクベンチャーのテラモーターズは、投資・金融関連企業5社と材料メーカーのKISCOなどを割り当て先とする総額10億円の第三者割当増資を実施した。増資の目的は、ベトナムとフィリピンの現地法人における開発と生産の体制を強化するため。
電動バイクベンチャーのテラモーターズは2014年5月15日、投資・金融関連企業5社(みずほキャピタル、新生銀行、SMBC ベンチャーキャピタル、藍澤證券、Fenox Venture Capital)と材料メーカーのKISCO、社員などを割り当て先とする総額10億円の第三者割当増資を実施したと発表した。
増資の目的は、ベトナムとフィリピンの現地法人における開発と生産の体制を強化するため。ベトナム現地法人では、2014年7月にグローバルで発売する電動バイク「A4000i」(関連記事:「アベノミクスの成功例になる」、テラモーターズがスマホ連携電動バイクを発表)をはじめ、新製品数モデルの生産体制を強化する。フィリピン現地法人は、アジア開発銀行のファイナンスによる「三輪タクシー10万台電動化プロジェクト」に参加しており、同プロジェクト向け電動三輪車(関連記事:アジアを大気汚染から救うEV3輪タクシー、電動バイクベンチャーが新市場に挑む)の開発と生産の体制を強化するために人材を追加採用する。
これらの取り組みにより、同社の電動バイクや電動三輪車を、世界全域で2015年末までに10万台販売するという目標を達成し、「日本発のメガベンチャーの創造」というビジョンを実現したい考えだ。
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