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車載CMOSセンサーで「業界初」の裏面照射型、オムニビジョンがADAS向けに開発:車載半導体(2/2 ページ)
OmniVision Technologies(オムニビジョン)が、車載CMOSセンサーでは「業界初」(同社)となる裏面照射型の製品「OV10640」と、OV10640のコンパニオンプロセッサ「OV490」を発表。バックモニターやサラウンドビューに加えて、先進運転支援システム(ADAS)に最適だとする。
従来製品との性能比較デモも
会見では、従来製品との性能比較デモンストレーションも行った。オムニビジョンは2009年に第1弾製品となる高感度が特徴の「OV7955」、2012年に第2弾製品となる高画質と広いダイナミックレンジが特徴の「OV10635」を投入している。OV10640+OV490は、高感度で最高画質、そして広いダイナミックレンジと、従来製品の特徴を兼ね備えている。
会見場の明かりを点灯した状態(照度は数百ルクス)。3つ並んだ液晶ディスプレイにオムニビジョンの車載CMOSセンサーで撮影した画面が表示されている。左から、OV7955、OV10640+OV490、OV10635の順となっている(クリックで拡大)
会見場の明かりを消した状態(照度は1ルクス程度)。感度はOV7955>OV10640+OV490>OV10635の順になっており、液晶ディスプレイに表示された映像の明るさも同様の傾向になっている(クリックで拡大)
会見場の明かりを消して、撮影対象の中にある正面に向けた照明スタンドを点灯した状態。ダイナミックレンジ性能は、OV10640+OV490>OV10635>OV7955の順になっている。OV10640+OV490とOV10635はダイナミックレンジが広いので、照明スタンドの電球の形状も見分けられる(クリックで拡大)
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