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【問題1】1インチは何センチ? 単位を換算しよう完全マスター! 組み込みC言語プログラミング(2)(1/3 ページ)

C言語を使ったマイコン制御プログラムの“イロハ”を解説する本連載。今回は「インチの値を、センチメートルとフィートに換算」するプログラムの記述を解説します。

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完全マスター! 組み込みC言語プログラミング

 本連載では、これから組み込みシステムのプログラミングを学びたい人向けに、C言語を使ったマイコン制御プログラムの“イロハ”を解説していきます。

 毎回少しずつステップアップしていけるよう、本文の最後で問題を出し、次回その解答と解説を紹介していきます。では早速、前回の問題を振り返ってみましょう。



問題1「インチの値を、センチメートルとフィートに換算」

前回の宿題(問題1):

1インチは、2.54センチメートル。1フィートは、12インチです。では、入力されたインチの値を、センチメートルとフィートに換算して表示するプログラムを作成してください。


 問題1は、「入力された数値の単位をインチからセンチメートルとフィートに換算する」問題でした。皆さん解けましたか? プログラムの答えはいくつもありますが、筆者は以下のようなプログラムを作ってみました。


#include <stdio.h>
int main(void)
{
    float i, c, f;
    printf("インチの長さを入力してください->");
    scanf("%f", &i);
    c = 2.54 * i;
    f = i / 12;
    printf("%fセンチ\n%fフィートです。\n", c, f);
    return 0;
}
 
プログラム1 「inch.c」

 それではまず、上記のプログラムinch.cをコンパイルし、実行するまでの流れを見ていきましょう。

 プログラムの実行前に行っておきたいのが、ディレクトリ(エクスプローラ画面で表示されるフォルダのようなもの)の生成です。今後複数のプログラムを実行していくことを考えると、プログラムごとにディレクトリを作った方が便利だからです。

 前回準備した開発環境MSYSを起動したところで、ディレクトリの生成コマンドmkdirを入力します。

mkdir inch



 すると次のようにinchディレクトリが生成されるので、ここに問題1のプログラムを置くことにしましょう。

c
図1 「inch」のディレクトリを生成し、その中にinch.cプログラムを格納してみよう

 chコマンドを実行して、inch.cプログラムを先ほど生成したディレクトリに格納します。

ch inch



 inchディレクトリに入りましたので、ここでコンパイルをしましょう。

gcc -o inch inch.c



(※)“-o inch”は、コンパイル結果として“inch.exe”ファイルを出力する指示です。この作業をしないと、gccは常に“a.exe”ファイルを作ってしまいます。

 無事にコンパイルが終了したら、lsコマンドでinch.exeが生成されているかを確認してみましょう。もしエラーメッセージが表示された場合は、テキストエディタでinch.cを修正し、再度gccコマンドを実行してコンパイルをします。

inch



とコマンド入力すると、プログラムが実行されます。

c
図2 「inch.c」を実行

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