連続5時間3000回使用しても疲れにくい電動マイクロピペット、エー・アンド・デイが発売:医療機器ニュース
「電動マイクロピペット MPAシリーズ」は、できる限り重心が低くなるように設計された。グリップを握りやすくし、負担なく操作できる位置にボタンを配置したことで、連続5時間3000回使用しても疲労を感じにくくなったとうたっている。
エー・アンド・デイは2014年4月7日、大学やバイオ・製薬メーカー等の研究現場で使われるピペットを電動化した「電動マイクロピペット MPAシリーズ」を発売した。
マイクロピペットの販売台数は、国内で年間約25万台。このうち約90%は手動式だが、手動式のピペットを長時間使用すると疲労を感じる研究者も多く、腱鞘炎(けんしょうえん)になる研究者もいたという。このため、作業効率を上げる電動式のマイクロピペットが望まれるところだが、従来の電動式には「重い」「壊れやすい」「設定が面倒」「価格が高過ぎる」といった問題があった。
連続5時間、3000回使用しても疲れにくい
そこで本製品は、できる限り重心が低くなるように設計。グリップを握りやすくし、負担なく操作できる位置にボタンを配置したことで、連続5時間3000回使用しても疲労を感じにくくなったとうたっている。
さらに日本で初めて「質量(mg)モード」機能を採用。密度計算しなくても液体と固体試料の混合作業ができるようになった。また、「ユーザーCAL(校正)機能」(特許出願中)により、数値がずれていても補正値を直接入力するだけで簡単に修正できて、いつでも正確な容量の注入が可能になった。
「MPA-10」「MPA-20」「MPA-200」「MPA-1200」の4種類。価格はどれも3万8000円(税別)。手動式ピペットに近い価格で、手動式からの買い替え需要の取り込みを目指すとしている。
商品名 | 電動マイクロピペット MPA シリーズ |
---|---|
型名 | 「MPA-10」、「MPA-20」、「MPA-200」、「MPA-1200」 |
全長 | 約280mm |
電池 | リチウムイオン電池(3.7V/920mAh) |
充電時間 | 約5時間 |
最大分注回数 | 約1800回《フル充電、標準モード(吸引・排出スピード最速設定)にて》 |
質量 | ※約150〜170g(電池含む)※型により異なる |
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