グランプリの栄冠は誰の手に?――「第1回 3Dモデリングコンテスト」結果発表!:3Dモデリングコンテスト(4/4 ページ)
MONOist主催「第1回 3Dモデリングコンテスト」。初開催にもかかわらず、総データ数255(全152作品)と非常に多くの作品が寄せられ、審査も難航したが、ようやく発表の準備が整った。超豪華審査員のコメントとともに、グランプリ作品を紹介しよう!!
Mozilla Firefox賞、受賞作品の発表
最後に、特別審査員として参加していただいた、Mozilla Japan代表理事の瀧田佐登子さんから贈られる特別賞「Mozilla Firefox賞」の発表です!!
見事、Mozilla Firefox賞に輝いたのは……、
QRハンコプロジェクトによる作品「QRハンコ」です!
Mozilla Firefox賞 受賞作品:「QRハンコ」/作者:QRハンコプロジェクト
【作品の説明&ポイント】
京都産業大学 コンピュータ理工学部では、オープンキャンパスなどのイベントでお土産として配れる「モノ」を作ろうと考え、学部保有の3Dプリンタを用いて、QRコードのハンコを作ることにしました。実際に600個以上作成して、受験生やさまざまな方にプレゼントしています。
このハンコのQRコードが指す先は、われわれが独自実装したURL転送サービスです。そして、各ハンコに含めるURLには固有IDが付加されており、その全てが世界で唯一のハンコです。また、1つ1つ個別のモデルデータをモデリングツールで作成するわけにもいかないので、データ自体をプログラム(Processingで開発)で自動生成できるように工夫してあります。
なお、URL転送サービスは、転送先URLをそのハンコの保有者だけが何回でも自由に設定できるようにしてあります。
http://info.cse.kyoto-su.ac.jp/?page_id=1251
審査員からのコメント(Mozilla Firefox賞)
実世界からWebへ導くQRコードをポンと押すだけで、いろいろな場所にWebへの入り口を配置できます。いろいろな活用シーンが考えられそうですね。また、お土産という考え方も素晴らしいと思いました。所有する喜びを引き出すために、ハンコの持ち手部分をカスタマイズできると面白そうですね。例えば、全身スキャンした自分のミニチュアが持ち手に付いているとか。実世界との関係性を考え、より良いWebの在り方を追求しているMozillaと親和性のある作品でした。
Mozilla Firefox賞を受賞された、QRハンコプロジェクトさんには、Firefox OS搭載ボードコンピュータ「APC Paper」が贈られます。おめでとうございます!
以上をもちまして審査結果の発表は終了いたします。あらためまして、本コンテストにご参加してくださった皆さま、本当にありがとうございました! 多くの作品を通じ、3Dデータ/3Dプリンタの可能性をさらに強く感じることができました。主催のMONOist編集部では、今後も皆さまの創作活動を支える技術情報の提供や企画、新サービスなどを展開していく予定です。引き続き、応援よろしくお願いいたします!!
副賞の発送について:
副賞の3Dプリンタ「DS.1000」および、Firefox OS搭載ボードコンピュータ「APC Paper」は、準備が完了次第、順次発送させていただきます。
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