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職務経歴書の書き方を学ぼう。スキル・経験を的確に伝えるため、押さえてほしい4つのポイント製造業エンジニアのための職務経歴書の書き方講座(1)

職務経歴書を作成するコツをシリーズで紹介。今回は自分のスキル・経験を採用担当者へ的確に伝えるため、どんな情報を押さえながら経歴をまとめればいいのかを解説する。

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 転職活動を始めて、ほとんどの人が困ることになるのが職務経歴書の書き方だろう。企業の採用ページから直接応募するにせよ、人材紹介会社経由で応募するにせよ、採用企業での1次選考となる書類審査には、履歴書と職務経歴書が必要になる。

 製造業で働くエンジニアが転職を考えたとき、どのように職務経歴書を書けば書類審査を通りやすくなるのだろうか。転職支援サービス「DODA(デューダ)」を運営するインテリジェンスで、製造業界担当のキャリアコンサルタントとして活躍する中坪正幸氏に、職務経歴書の書き方のコツを聞いた。

スキル・経験を的確に伝えるため、「4つの情報」を記載しよう

 製造業エンジニアの転職を支援させていただいていて、他業界・他職種の転職希望者と比べ、職務経歴書を書くことに不慣れな方が多いと感じます。実際、「何を書けばいいのか分からない」というご相談もいただいております。

 そうした慣れていない方の職務経歴書を見ていて気になるのは、過去に携わったプロジェクトの一覧を羅列しただけの内容になっていることです。ご本人としては自身の実績を漏らさないように真剣に書いたつもりでも、キャリアコンサルタントの目から見ると、採用担当者が最もチェックしたいポイントを押さえられていないことが多いのです。

 「採用担当者が最もチェックしたいポイント」とは、応募者が持っている具体的なスキルや経験です。中途採用は即戦力を求めて募集することが多いので、「どれだけすぐに戦力になれるか」と相手が求めている情報を示してアピールすることが大切です。職務経歴書を通じてスキル・経験を分かりやすく伝えるため、次の4点を必ず押さえて職務経歴書を書くように私からはお願いしています。

  • どの製品に関わったか
  • どこの開発・製造を担当したのか
  • どういった役割で携わったのか(プロジェクトマネジャーとして何人のチームをマネジメントした、設計責任者だった、メンバーだったなど)
  • どんなツールを使用したのか

 「20××年から20××年まで、機械設計を担当した」といった情報だけでは、その方のスキルや経験が採用担当者に正しく伝わりません。「機械設計」といっても関わり方や担当業務は人によってまったく違うわけですから、この4点を押さえて書くことで自分のスキル・経験を的確に伝えられるようになります。

sample
中坪氏推奨の職務経歴書サンプル

 DODAでは、4つのポイントをまとめやすいように、職種別に職務経歴書のサンプルをダウンロードできるページを用意しています。職務経歴書をまだ書いたことのない方、書類通過率が芳しくないと感じる方は、こちらのサンプルをぜひご活用ください。

取材協力

中坪 正幸氏

中坪 正幸(なかつぼ まさゆき)

株式会社インテリジェンス キャリアディビジョン キャリアコンサルティング統括部 COEMCエレクトロニクスグループ マネジャー。米国CCE,Inc.認定 GCDF-Japanキャリアカウンセラー。

一貫して製造業界(エンジニア)を担当し、半導体/電機/自動車/エネルギー関連業界のエンジニアに対し転職支援をしています。相談に来られる方の未来を一緒に考え、キャリアの可能性を広げる提案を心掛けています。


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