電子サイコロ「DICE+」の実現を支える、STマイクロの4つの製品技術:採用事例
STマイクロエレクトロニクスは、Game Technologiesが開発した電子サイコロ「DICE+」に採用された、同社の製品技術に関する情報を公表した。
STマイクロエレクトロニクスは2014年3月12日、Game Technologiesが開発した電子サイコロ「DICE+」に採用された、同社の製品技術に関する情報を公表した。
DICE+は、iPhoneやiPad、Android搭載端末などのスマートデバイスとワイヤレス接続し、ボードゲームなどのアプリと連動して遊ぶことができる電子サイコロだ。タブレット端末などの登場で、ボードゲームが電子化されつつあるが、DICE+を用いることで、従来の“サイコロを振る楽しみや興奮”をそのままに、ボードゲームのデジタル版(既に複数の対応アプリがリリースされている)を遊ぶことができる。
DICE+を振った結果は、サイコロの各面に搭載されたLEDディスプレイに表示される。これと同時に、その結果がゲームをホストしているモバイル機器へBluetooth通信で送られ、瞬時にゲーム画面に反映される。また、DICE+は不正防止のため、サイコロが適切に振られたかどうかを判断。意図的に狙った目を出そうと、不自然にサイコロを持ち、静かに振っても動作しない。本体に電源スイッチはなく、放置すると休止状態となり、手に持って動かすと起動する。
こうした機能を実現するため、DICE+には、サイコロの動きと方向の検出・測定を行う6軸センサーモジュール(加速度センサー、地磁気センサー)、サイコロの回転数などを計算する「STM32」マイコン、内蔵リチウムイオンバッテリーの充電状態のモニター制御用IC、正確な動作電圧を供給するための超低消費電流リニア電圧レギュレータの4つのSTマイクロエレクトロニクス製品が採用されている。
これらを採用したGame Technologiesは、「実際の駒を使用するゲームであれ、タブレット端末上で実行されるゲームであれ、サイコロを振る瞬間が最も楽しく、プレーヤーは息を止めてサイコロが止まるのを待つ。そして、サイコロを振るプレーヤーは、正しく振った上で目的の結果が出ることを望んでいる。当社が主要技術サプライヤーとして、STマイクロエレクトロニクスを選択したのは、同社が主要分野においてクラス最高のソリューションを提供しているとともに、それらを1社で供給しているからだ。当社は、STマイクロエレクトロニクスの熱心かつ集中的なアプリケーションサポートのメリットを受けることができた」と述べている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- iPhoneとつながるスポーツウオッチ、カシオ「STB-1000」はこうして生まれた
iPhoneの通知を受け取ったり、フィットネス系アプリと連携したりできる、Bluetooth Low Energy対応スポーツウオッチ「STB-1000」。スマートフォンとの連携という点で、Bluetooth LE対応G-SHOCKとそっくりな兄弟のようにも思えるが、実はさまざまな違いがある。STB-1000とはどのような製品なのか、カシオ計算機に話を聞いた。