無償の工学計算ソフト「FreeMat」でグラフを描いてみよう:無償ソフトで技術計算しよう【グラフィックス編】(1)(2/3 ページ)
「グラフィックス編」では、FreeMatを使ったグラフの描き方を覚えよう。第1回は、その基本となる2次元グラフの作成から。
プロットの種類
プロットのマーカーや線の種類および色を選びたい場合は、データ対の後に、シングルクォーテーション「'」でマーカー、線の種類、色などを示す記号を挟んでカンマでつないで入力します。具体的には'色記号,マーカー記号 線記号'と並べます。省略すると、表示されません。例えば、'色記号,マーカー記号'だと、色指定されたマーカーだけが、また、'色記号,線記号'だと、色指定された線だけが表示されます。
表1〜3に色記号、マーカー記号、線記号を示します。ちなみに、色記号kは「key Plate」の頭文字で、「Black」のkではありません(CMYだけでは黒を再現できず、Key Plateとして黒色の版を用意したことにちなみます)。
例えば、plot(0:10:360,sind(0:10:360),'ro:')とすると、図5に示すように、赤い○と点線で表示されます。
複数のプロットでマーカー・線を変えるには、データ対、'色,マーカー,線'の順にカンマでつないで記載します。例えば、x=0:10:360;plot(x,sind(x),'ro-.',x,cosd(x),'bx--')とすると、赤い○と一点鎖線でサインカーブと青い×と破線でコサインカーブを表示してくれます。
線の太さを変えるには、「'linewidth',数値」を追加します。この場合、線の太さはplot内全てに影響するため、違う太さで複数のカーブを描かせるには、hold('on')で重ね描きしてください。例えば、x=0:360;plot(x,sind(x));hold('on');plot(x+30,sind(x),'linewidth',3)と入力すると、図6のように太さの異なるカーブが得られます。
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