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新興国の若者は日本にあこがれている心技隊流「未来を創るヒント」

「1人でさびしい」と思ったら、世界に目を向けてみよう。新興国の若者は、日本から学びたいことがたくさん。

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 いつも1人寂しい夜を過ごしている? あらまぁかわいそうに。でも大丈夫! あなたを必要としている人はどこかにきっといますよ。

 近頃のおかしらは、新興国と呼ばれるところによく行くのですが、決して良い生活環境というワケではないんです。渋滞はひどいし、排ガスで空気も汚れている、水道から出る水は飲めないし、ひどい場合は3日に1度しか水が出ません。停電も当たり前だし、交通機関のダイヤなんてないもの同然です。

 日本のような健康で文化的な生活に慣れてしまった人たちには、とても生活できるような環境ではありません。

 そこに住んでいる彼らは、こう言うんです。

  • 「世界中の人を見てきたけど日本人が一番良い」
  • 「僕たちは日本から学びたい」
  • 「日本人の誠実さや勤勉さ、礼儀正しさや正直なところを学びたい」
  • 「日本の会社組織やテクノロジーを教えてほしい」

 新興国の国民の平均年齢は20代そこそこ。これから数十年は人口ボーナスでいろいろな商品やサービスが必要になってきます。まさに成長期を迎えるのです。

 一方、日本は既に少子高齢化で人口減少を迎えた国です。新興国の20〜40年は先に行っている国なんです。言ってみれば、“お父さん”か“おじいちゃん”的存在なのです。

 皆さんは子どもの頃、何を見て成長しました? きっと親や身内や先生でしょう。かつての日本国も欧米を見習ったように、人の集まりである以上、会社だって国だって同じ原理で動いているのです。今、新興国の若者は日本にあこがれを抱いています。

 新興国のほとんど、いや世界のほとんどは親日で、日本人のことを良く思っているのではないでしょうか。

 それを阻止すべく他国は、国を挙げて新興国開拓を仕掛けています。放っておけば3年も経てば世界の常識は変わってしまうでしょう。日本人だというだけで尊重される時は今しかないんです。今やらなければ、後生までもが後悔するでしょう。

 あなたを必要としている人は世界に必ずいます。何かしてあげられることが必ずあると思います。後、必要なのは、あなたのほんのちょっとの勇気だけです。

Profile

緑川賢司(みどりかわ けんじ)

1967年横浜産の丙午世代。リストラを機に起業し、産業界的に絶滅危惧種の木型屋を10年間経営。その経験から「この先、日本経済の存続には中小企業しかない」と持論を展開。中小町工場団体「心技隊」の初代隊長を勤める。通称「おかしら」。



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