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一度言い渡された「不採用」の結果。同じ企業に再チャレンジってアリ?化学業界専任キャリアコンサルタントが語る! 化学系エンジニアの転職最前線

転職活動中、求人に応募して一度不採用となったら、再応募しても書類選考を通過することはまずないでしょう。でも、ここ最近で「一度不採用になった後、再度企業と交渉して内定」という事例が立て続けにありました。今回のコラムでは、その事例と経緯をご紹介したいと思います。

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本記事はインテリジェンスが運営する転職情報サイト「DODA」の記事に加筆・修正して転載しています。



 転職活動の経験がある方の中には、第一志望の企業で不採用になり悔しい思いをした方もいらっしゃるのではないでしょうか。通常、Webサイトなどに出ている求人に応募して一度不採用となったら、未練は残ったとしても同じ企業に応募しようとはあまり考えないと思います。実際、再応募しても書類選考を通過することはまずないでしょう。

 でも、ここ最近で私が担当させていただいた方の中で「一度不採用になった後、再度企業と交渉して内定」という事例が立て続けにありました。今回のコラムでは、その事例と経緯をご紹介したいと思います。

事例(1)志望動機書で熱意をアピールして、再チャレンジ

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 食品香料メーカーで品質管理の仕事をしていたAさん(30歳・女性)は、前の会社を退職して転職活動を行っていました。品質保証のポジションで求人中のX社に応募し、書類選考を無事通過したAさん。一次面接では、X社の担当者からも前職での品質管理経験を高く評価され、Aさん本人も「X社に入社したい」という思いを強めていました。

 しかし、後日届いたのは不採用という結果。私も「なぜ?」と思いましたが、確認してみると、採用要件について、X社内で認識の齟齬があったようで、面接後に「分析経験も必要」という要件が加わったとのこと。しかしAさんは(そして私も)納得がいかず、あらためてAさんに志望動機書を作成していただき、X社に提出しました。企業側にも熱意が伝わり、再度の面接を経て、無事内定となりました。

事例(2) 業界の転職マーケット動向を交渉材料に、再チャレンジ

 当初、「今後のキャリアの相談をしたい」ということでキャリアカウンセリングに来られたBさん(29歳・男性)は、研究開発職を求める化学メーカーY社に応募しましたが、書類選考で不採用に。

 Y社は「低分子の合成経験が豊富な方」という採用ニーズを持っていました。しかし実際の転職市場では、そのような経験を豊富に持つ方はそれほど多いわけではありません。そこで、Bさんがお持ちのほかの経験・知識を含め総合的に判断してもらえないかとY社に伝えたところ、再度検討いただき、面接に。結局面接でのBさんに対する評価は非常に高く、そのまま内定となりました。

 企業も、採用可否について一度出した結果を覆すなどということは、余程の理由がなければしません。ですから、私も軽々しく「再チャレンジできる」と言いたいわけではありません。

 ただ、私もAさん・Bさんの応募に当たっては自信を持って推薦していますし、企業が最初に下した「不採用の判断」によって企業自身もチャンスを逃している可能性はゼロではありません。転職希望者も企業も真剣であるだけに、双方のニーズを正しく突き合わせ、納得のいく選考となるサポートをしていきたいと思っています。

 このほかにも、化学系技術者の転職成功事例は数多くございます。どんな選択肢があるのか関心がある方は、ぜひお気軽に私たちキャリアコンサルタントまでお声掛けください。

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