BMWの「i8」はスポーツクーペの出来杉クン? EVだけどしっかりBMWしてる「i3」:今井優杏のエコカー☆進化論(6)(1/3 ページ)
自動車ジャーナリストの今井優杏さんが、独自の切り口で最新のエコカーや搭載技術を紹介する本連載。今回は、BMWが満を持して発表した電気自動車(EV)「i3」とプラグインハイブリッド車「i8」を取り上げる。
2013年12月1日、「東京モーターショー2013」が閉幕しました。
公式発表によりますと、来場者数は前回の85万2900人を上回る90万2800人を動員。来場者の満足度は90.1%と発表されました。
まぁさまざまな理由から
「つまらん! 二度と来るか!」
なんておかんむりで会場を後にされた方も多々おられるかとも思いますし、そんな方からは満足度データなんて取れないでしょう。とはいえ、精いっぱいのイジワル心でこの満足度調査は真に信ぴょう性の高いものではないと仮定したとしても、来場者数が前回よりも増えていたということは私自身も肌をもって実感していた次第です。
「人、多っ!!」だった東京モーターショー2013
この国内の自動車業界最大のお祭りにはもちろん私もほぼ日参状態で、記者向けのプレスデーの2日間はおろか、会期中もやたらに通い詰めていました。それというのも、所属している「日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)」が来場者向けに行っていた、「自動車ジャーナリストと巡る東京モーターショー」なるイベントにガイドとして参加していたからなのでした。
このイベントでは、あらかじめ参加券付きの前売り券を買った方を対象に、AJAJ加盟ジャーナリストが2時間みっちりガイドをします(興味を持たれた方は、ぜひ再来年ご参加くださいね!)。そんなわけで、毎日毎日参加者の皆さんをお連れして会場を1日中練り歩いていた結果、得た感想は「人、多っ!!」。
リーマンショック以降撤退していた輸入車メーカーのカムバック、たくさんのワールドプレミア、有明地区での開催など理由はいろいろあるでしょうが、何にしろ来場者が増えてくれるのは業界の末席におります私としてもうれしさマックスでした。
さて、そんな今回の東京モーターショー2013のキーワードは、
- 燃料電池車(FCV)
- プラグインハイブリッド車(PHEV)
- 自動運転支援システム
だったんじゃないかなと感じます。
特にここに来て、燃料電池車に用いられる水素関係はイキナリ急加速してきた感あり。
もちろん研究自体はかなり以前から行われていましたが、各社が2015年から燃料電池車を量産化するに当たり、日本国内の水素インフラ整備に関して自動車メーカー3社と水素インフラ関連企業13社の共同声明を経済産業省が後押ししてることもあって、次のモーターショーまでの2年間でさらに活発な動きになること必至です。
が、その水素のハナシはまた別の機会にするとして(!)、今回は私が市販化を待ちに待っていたあのクルマについて触れてみたいと思います。
それがBMWの新しいブランド「iシリーズ」、電気自動車の「i3」とプラグインハイブリッド車の「i8」なのです。
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