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メイカーズが集合! 3Dプリンタから超小型コンピュータまでMaker Faire Tokyo 2013レポート(4/4 ページ)

電子ガジェット、ギークな手芸、巨大ロボなど、個性あふれる作品が一挙集結した「Maker Faire Tokyo(MFT)2013」。そこでもやはり、3Dプリンタがホットだった。

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超小型コンピュータでウェアラブル楽器

 LinuxをOSに使った超小型コンピュータのRaspberry Piを使用して電子楽器を作っていたのがOtOMOである。OtOMOは、マウスでプログラミングができるグラフィカルなプログラミング言語環境「Scratch」(MITメディアラボが開発)などを使った子ども向けのワークショップを毎月実施しているという。


円筒形の銀色の縦線部分に触れると四角いスピーカーから不思議な音が出る。円筒を頭にかぶってスピーカーを型に載せて演奏するそうだ。

 ScratchはRaspberry Piに標準で対応している。会場ではスイッチやセンサーを配置した段ボール製の楽器などを展示、実演していた。Raspberry Piは教育用として販売されているが、さまざまな活用方法がありそうだ。


ウェアラブルコンピュータによる「スクラッチンドン屋」が会場内を練り歩いていた。

人力巨大ロボも闊歩

 最後に、今回特に目を引いた展示がチームスケルトニクスの人力外骨格ロボットスーツ「スケルトニクス」だ。デモの時間には、その周りに人だかりができていた。


体の動きを上半身は2倍、下半身は1.5倍に拡張するスケルトニクス。自然に体の動きと合わせて動いていた。

 このロボットスーツは、人体の構造を崩さないままリンク機構によりつながっている。単純に腕を伸ばすというよりは、動作全体をスケールアップしたかったのだという。軽さ、可動範囲、干渉の検証などを検討しながら設計を行っていった。


子どもたちと握手。「スケールは2倍ですが動くのに必要なエネルギーは何倍?」といった質問も。稼働時間は5分とのこと。

 材料はアルミをメインに、冶具に鉄、一部に木材、白いパーツはFRPなどで重量は25kg。メンバーは沖縄工業高等専門学校出身で、2008年に高専ロボコン全国大会で優勝した時のパンタグラフの歩行がアイデアのベースになったそうだ。「動力を載せないロボットなら明日からでも作れるのではないか」(阿嘉倫大氏)と思い付き、メンバーでロボットスーツのアイデアを形にし始めたという。2010年に第1号がニコニコ動画にお目見えしている。

 今回は、3Dプリンタや小型コンピュータを中心にお伝えしたが、MFTにはあらゆるモノづくりとそのアイデアが集まる。とても2日間では見きれないが、ゆったりとジャンルごとに分けられていたので目当てのものも見つけやすいかもしれない。モノづくりの面白さを再確認しに、ぜひ来年、見に行ってみてはいかがだろうか。

編集部からのお知らせ

 日本のMAKERSが集まり、モノづくりビジネスについてディスカッションするミーティング、大好評につき第2弾を2013年12月7日に東京で開催します。今回は、3Dプリンタやクラウドファンディングをテーマにします。ユニークなモノづくりやサービスで話題になっている方々を登壇メンバーにお招きしています。アジェンダの最後では、登壇者や参加者と交流できる懇親会もあります。ぜひご参加ください。

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Profile

加藤まどみ(かとう まどみ)

技術系ライター。出版社で製造業全般の取材・編集に携わったのちフリーとして活動。製造系CAD、CAE、CGツールの活用を中心に執筆する。



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