「何を作って、何個売りたいのか」で変わるモノづくり:マイクロモノづくり概論(4)(1/2 ページ)
1つの製品を作り市場に出すまでには、さまざまなプロセスを経る。そのプロセスの中には、さまざまな手段やツールがある。事業の計画に合わせて、どうやってリソースを配分し、どんなツールを使うのか考えよう。
マイクロモノづくりのプロセス
企画されたものを、カタチにしていくプロセスが、すわなちデザイン・試作である。形状の確認、質感の確認、機能の確認、生産性の確認などを経て、量産、販売されていく(図1)。大企業であれば、自社の経営資源で量産販売につなげることはできるが、中小企業や個人事業主にとっては、実際にカタチにしていくプロセスを持続するだけの経営資源がない。
そこで、経営資源の確保というプロセスが重要になってくる。メーカーとして、製品を生み出して製造し販売して顧客に届けていくには、下記のような経営資源が必要となる(図2)。
そしてメーカーとしてこれらのリソースを活用して製品にしていくためには、プロデューサーとしてこれらをマネジメントしていかなければならない。プロセスも計画し、必要なタイミングに必要なリソースを供給しなければ、プロジェクトが進行しなくなるわけである。
当社が開催している「マイクロモノづくり経営革新講座」では、下記のようなシートを埋めていくことで、リソースの洗い出し(必要性の判断)をするトレーニングをしている(図3)。読者の皆さまもぜひお試しいただければと思う。
これらのリソースを配置する目安として、マイクロモノづくり(企画する〜作る〜販売する)のプロセスを下記に示す(図4)。
一番上の企画、一番下の販売以外は「作る」というプロセスであり、それを詳細に見ると図5のようなリソースがある。
この中で必要なタイミングで必要なリソースをピックアップして供給することになる。
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