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SPICEシミュレータ「LTspice IV」が「Mac OS X」に対応:実装ニュース
リニアテクノロジーは、電子回路シミュレータ「LTspice IV」の「Mac OS X」対応バージョンの提供を開始した。
リニアテクノロジーは2013年11月5日、電子回路シミュレータ「LTspice IV」の「Mac OS X」対応バージョンの提供を開始したと発表した。
今回発表したMac OS X対応バージョンは、「Mac OS X 10.7(Lion)」以降で動作し、Windows版と同様の機能と特徴を備えている。「Windowsバージョンのプログラムを、Mac OS X用アプリケーションのAPIである『Cocoa』に単に適合させるのではなく、Mac OS X向けのネイティブアプリケーションとして開発した」(同社)という。LTspice IVは、リニアテクノロジーのWebサイトから無償でダウンロードできる。
LTspice IVは、リニアテクノロジーの第4世代SPICEシミュレータである。スイッチモード電源(SMPS)のような回路のSPICEシミュレーションを精度と速度を両立させて実行できる。回路の作成と編集が可能な統合回路図入力プログラムや、シミュレーションデータを解析するための統合波形ビューワも備える。さらに、リニアテクノロジーの製品と多数の受動素子に対応するマクロモデルの広範なデータベースも搭載している。
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