生産性と効率性を向上させる次世代システムの提案――シーメンス・ジャパン:SCF2013 開催直前情報
シーメンス・ジャパンはSCF2013で、基本設計を19年ぶりに一新したPLC「SIMATIC S7-1500」や、統合エンジニアリング環境「TIAポータル」を発展させたPLC/HMI設計支援ツールの新バージョンなど、生産性と効率性を向上させるさまざまなソリューションを展示する。
2013年11月6〜8日の3日間、産業分野の自動化・制御に関する最新の技術・製品が一堂に集結する「システムコントロールフェア2013(SCF2013)」が開催される。
SCF2013の開催に先立ち、MONOist FAフォーラムではSCF2013の特設ページを設け、注目企業の見どころ情報や新製品リリース、速報、イベントリポートなどを紹介する。
生産性と効率性を向上させるソリューション
製造、流通・サービス業界の企業は、激しいグローバル競争に勝ち残るため、さらなる生産設備の設計期間短縮や設計コストの削減を迫られている。また、設備の垂直立ち上げの実現や高稼働率の維持などのさまざまな課題にも直面している。
シーメンス・ジャパンはSCF2013で「Making Things Right - Connecting Productivity and Efficiency」をテーマに掲げ、生産性と効率性を向上させるソリューションを展示。次世代の生産を見据えて進化させたPLC新製品をはじめ、ハイエンドからローエンドまで幅広い製品ポートフォリオを紹介していくという。
見どころは、基本設計を19年ぶりに一新したPLC「SIMATIC S7-1500」だ。同社の自動制御製品シリーズ「SIMATIC S7コントローラ」の新製品で、外部からの不正アクセスを防ぐ制御セキュリティに対応した(SIMATIC S7-1500の詳細は2013年10月21日の記事を参照)。
また、異なる制御機器設計情報の一元化をエンジニアリングツールで実現する統合エンジニアリング環境「TIA(Totally Integrated Automation)ポータル」も紹介する。TIAポータルは製品設計と生産設計の各工程を共通のデータモデルで管理できるようにするもの。同社ではこのTIAポータルを、ドイツ政府が推進する技術戦略の重点テーマ『Industry4.0』へ向けたキーテクノロジーの1つと位置付けて、普及・拡大を図っている。ブースではこのTIAポータルのコンセプトをさらに発展させた、PLCおよびHMI設計支援ツールの新バージョン(V12)を展示する予定。「この新バージョンにより、TIAポータルをベースとした小規模から大規模システムまで対応する製品体系が確立される」(同社)。
同社ブースではこの他、産業用オープンネットワーク「PROFINET」を標準搭載したマイクロPLC「S7-1200」や、制御セキュリティ対応DCSの新コンセプトコントローラ「PCS 7」、産業用PC、産業用イーサネット機器、無線機器、低圧制御機器などを展示する。
また「制御システムのセキュリティ」をテーマにした出展者セミナーを実施。制御システムに対するセキュリティ被害の脅威が年々高まっているが、セミナーではそういった被害の事例などを交えつつ、セキュリティ対策と国際規格・認証の現状、今後の制御システムセキュリティの動向、同社のセキュリティに対するコンセプトや各製品での対応について説明が行われる予定だ。
システムコントロールフェア2013(SCF2013)
会期 | 2013年11月6日(水)〜8日(金) |
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時間 | 10:00〜17:00 |
会場 | 東京ビッグサイト |
シーメンス・ジャパン | ブースNo.:S-05 |
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