人材派遣のメイテックが、Fab系Webサイト「fabcross」をオープン:これからのモノづくり人材のために
“個人の楽しいモノづくり”を支援するサイトがオープンした。運営するのは、技術者人材派遣業のメイテック。執筆陣に、あの“ものづくり系女子”も。実は、同社のビジネスと直接つなげていくことはあまり考えていないそう。
技術者派遣サービスを展開するメイテックは2013年10月1日、モノづくりの新メディア「fabcross」(ファブクロス)を公開した。個人的モノづくり関連(いわゆる「メイカーズムーブメント」関連)の技術情報、モノづくり関連の施設やイベント情報、技術者やベンチャー企業家インタビューなどを掲載していくという。
オープン時点では、ZMPの谷口恒氏のインタビュー、“ものづくり系女子”神田沙織さんによるアロマスタンド自作の記事などが掲載されている。
2014年4月を目標に、ユーザー同士がオンラインで交流できるコミュニティーサービスの提供も考えているという。それまでは、FacebookやTwitterなど外部のSNSと連携し、ユーザー交流を支援する。モノづくりワークショップも計画中だ。
メイテックでは、これまで社員向けに研修や、イントラネットでの情報提供など行ってきた。それを今回は外部にまで拡大させた形だと考えるという。またメイテックの社員は普段、大手や中堅メーカーなどに派遣され働いているが、fabcrossでは“本業の設計”よりは、“余暇で楽しむモノづくり”の支援をテーマとする。
「社員には、モノづくりのプロセス全てを知らない人もいる。ここのところのメイカーズムーブメントで、モノづくりプロセス全体を個人でも体験できる機会が得られやすくなった。個人のモノづくりを体験してもらうことでプロセスも学べるだろうと期待している」(同社)。
また、この取り組みは、メイテックのビジネスに直接つなげていくことよりは、「モノづくりの未来を支える人材の底上げになれば」と考えているということだ。
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