図研がシリコンバレーに「図研創造センター」を開設、EDAツール開発の中核担う:実装ニュース
図研は、米国カリフォルニア州のシリコンバレー地区に、新たな開発拠点となる「図研創造センター」を開設した。同社の電気CAD「CR-8000」をはじめとするEDAツールの製品企画と開発の中核拠点に位置付けられている。
図研は2013年9月26日、米国カリフォルニア州のシリコンバレー地区に、新たな開発拠点となる「図研創造センター」を開設したと発表した。同社の電気CAD「CR-8000」をはじめとするEDA(Electronic Design Automation)ツールの製品企画と開発の中核拠点に位置付けられている。今後3年間で総額30億〜50億円を投資し、同センターの組織体制を積極的に強化していく方針。
同社のEDAツールはこれまで、日本を含む世界各国の顧客の要望を日本の開発部門に集約するとともに、英国とドイツの開発部門と協調することで機能開発を進めてきた。しかし最近は、電子機器を開発する上で重要な通信技術や半導体技術に関連する先端的な企業が北米、中でもシリコンバレーを中心とした西海岸に集中するようになっている。こうした状況を踏まえ、顧客からの要望に迅速に対応できるシリコンバレーに同センターを開設し、EDAツール開発のためのグローバル中核拠点として運用する方針を決めた。
図研は、図研創造センターの開設により、グローバルに影響力を持つ北米の顧客や、シリコンバレーに研究拠点を構える先端電子機器を設計する顧客との関係をさらに強化する。同センターは、解析分野における技術パートナー企業との提携なども視野に入れながら、日本と欧州の開発拠点と協力してEDAツールの企画/開発を先導する役割を担う。これらの取り組みにより、図研の北米市場における存在感を高め、電子機器を設計する全世界の顧客に向けて同社EDAツールの販売活動を推進していくという。
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